ブラック企業というと、実際に入社しないといけないと判別できない、というイメージがあると思います。
そして、確かに実際に入ってみれば確実に分かります。
ところが意外なことに、入社しなくてもブラックだと見分けられる会社もあるわけです。
過去に転職活動をしてきて遭遇したのですが、あまりにも見るからに危険そうな会社に出会ってしまってビックリしたことがあります。
私の記憶上、初めてこんなヤバい会社と面接しました。
結論から言いますと、飛び込み営業をさせられそうになりましたが、面接のやり方がとても正社員採用とは思えないような感じでした。
後ほど紹介しますが、カフェで面接をやっていましたし「アルバイトしに来たんじゃねぇよw」と思いました。
あまりにもショックでしたので、今回は、これまで遭遇してきたヤバい会社の面接について詳しく解説したいと思います。
見るからにブラックな会社という事は、入ってみるともっとブラックな会社の恐れがあるという事ですし、即座に別の会社に応募することをお勧めします。
就活や転職活動で、「ホワイトはともかく、ブラック企業だけは何としても嫌だ!」という方にとって参考となれば幸いです。
なお、一部うろ覚えの箇所もあり可能な範囲で再現していますがご容赦ください。
怪しい会社の面接の実態
実は飛び込み営業
まずは、実は飛び込み営業だったことです。
もちろん求人に「販売」などと書いてあったので、営業職であること自体は分かっていたのですが、面接でなんと“飛び込み”営業だったと知って、一気に入社する気が失せましたね。
どういう話の流れで分かったかと言いますと、面接で会社説明がありましたが、面接官から、
「法人営業で器具を販売しているが、これから○○(私の実家のある県)を開拓しようとしている。」
→「今回の職種も、法人に向けてガチガチ新規営業してもらう職種だよ。」
という内容の説明をされました。
この段階で面接での回答への熱がなくなりましたね。志望動機を聞かれても当たり障りのない一般論しか答えられず、「それだったら、別の会社でもできないの?」と面接官に突っ込まれたこともあります。
特に、私は自称コミュ障+気弱ですので、個人宅相手ではないとはいえ、いきなり飛び込んで対面で相手を口説いて・・・なんていう自信もありません。
もちろん最終的にお祈りされてしまいましたが、もし内定が出て、(実情は分かりませんが仮に)パワハラ上司に毎日数時間も怒鳴られて、営業先である法人にも冷たく追い出されて、というのを繰り返していたら、今頃はうつ病になってどうなっていることでしょうね。
仕事のせいで精神病にならなくて済むという意味では、むしろ逆に落とされておいて良かったと思います。
求人詐欺
次は、求人詐欺に遭い、面接で求人と違う仕事内容を告知されたことです。
ややうろ覚えですが、求人で勤務地は○○(私の実家のある地域)と書かれていたにもかかわらず、違う地域でしばらく働くことになると面接で言われました。
“しばらく”ですので、そのうち実家のある県内で働けるかもしれないとのことでしたが、話の流れからして確実ではないようでした。
前述のように、実家のある地域への新規開拓をこれから始めるようなので、ある程度軌道に乗せないといけないからでしょう。
ただ、確実なのは今すぐには実家のある県では働けないことのようだったので、その意味では求人詐欺だったと言えると思います。
提示された待遇が異様に良すぎる
3つ目は、提示された待遇が異常に良すぎることです。
具体的には、提示されたボーナスが異様に高くて、前年度の実績がなんと数百万円もありました。
しかも、最低が200万円弱で、最高が800万円を超えていて、差があまりにも大きかったです。
「さすがに嘘だろ・・・」思って逆質問で聞いてみたところ、なんと本当のようで、その年は業績がたまたま良かったからとのことでした。ここでいう“業績”は、もちろん営業社員がもたらした売り上げのことでしょう。
何しろ、新規営業で法人向けであれば、営業手当か何かで給料の振れ幅が大きくなってもおかしくないでしょう。
ということは、優秀な人は莫大な額が稼げる一方、私のように対面が大の苦手だったら、雀の涙くらいの額しか稼げない、という未来が想像できますね。
しかも、上司からも何時間も詰められるというおまけも付きますし、そうだとしたらやってられません。
オフィスが変なところにある
4つ目は、オフィス(勤務場所)が変なところにあることです。
なんと、マンションの一室が支店となっていたのです。
今まで就活と転職活動で35社以上も選考を受けてきましたが、マンションの一室で勤務することになっている会社になんて、出会ったのは今回が初めてです。
面接を受ける前まで、求人の勤務地をマップ検索していたのですが、「何!?なぜマンションの画像しかないの??」と思いましたね。
そして、面接で話を聞いたところ、やはりマンションの一室がオフィスだったようです。
“職場”というと、事業用のビルに構えていることが普通ですが、今回のように住むための物件の一室が支店だなんて、あまりにも予想外でした。
カフェで面接
5つ目は、面接をカフェでやっていたことです。
「アルバイトの面接かよw」と突っ込みたくなりますが、正社員採用のくせにカフェでやっていました。
これも、今まで就活や転職活動で35社の選考を受けてきて、カフェで面接をやっていたのはこの会社ただ一つです。
まず、あくまで応募者目線での感想ですが、来客に対して雑に迎えるんだな、と疑ってしまいます。
あとは、物理的に職場を見学できないので、ブラックかどうかだったり騒音が酷かったりと、入社前に職場の様子が確認できません。
極め付きは、個人情報がダダ洩れになる恐れがあることで、私が面接をしている様子はもちろん、履歴書も第三者がチラ見しようと思えばできる状態でしたね。
まず、気持ち的に面接をしているところを見られそうで恥ずかしかったですし、セキュリティもそうですが、カフェで面接をやっている時点で、この会社はちょっといい加減な印象を持ちました。
メールの内容が漏洩
極め付きは、メールの内容が漏洩したことです。
どういう事だったかですが、面接が終わってから後日、とあるメールが届いたのですが、なんと人事担当がやり取りしていたメールの内容が、私のメールアドレスに届いてしまったのです。
しかも、他の応募者の名前まで私に届いてしまったのです。
過失とはいえ、事業として会社を運営している以上、基本的に情報漏洩なんてあってはならないですし、ましてカフェで面接していましたから、セキュリティーにも甘々なような感じがして、少し怖かったですね。
最後に:私が伝えたいこと
以上、色々と解説してきましたが、今回の会社の面接を振り返って言えることは、「面接は応募者にとっても相手を審査する場である」ですね。
よく考えてみると、企業が応募者を選ぶのと同じで、応募者にとっても企業を選ぶためのチャンスです。
ですから面接こそが、その会社がブラックかどうかをより確実に見分ける方法の一つだと思います。
それこそ、会社側の「第一印象」を見る場でもあります。
なお、「ブラック企業なんて入社してみないと分からないだろ?」という意見もありそうですが、さすがに隠れブラックは厳しいと思いますが、明らかに怪しい会社であれば今回のようにある程度判別できます。
面接を進めてみれば、明らかにやばい会社であれば、今回のようにボロが出ることでしょう。
何しろ、飛び込み営業をさせられかけましたし。
面接と言うと、怖そうな人と二人っきりになって、相手の機嫌を損ねないようにしてやり過ごすというイメージがあると思いますが、本来は立場が対等ですし(もちろん初対面という意識は忘れてはいけませんが)、こっちだって相手を選んでいるという気持ちで臨んでもよいと思います。
ですから、相手がブラック企業ではないか、ボロを出していないか、ということにも意識を向けて面接に臨んでいただきたいです。
最後に一つアドバイスですが、仕事を探すときはできれば転職エージェントを使った方が良いですね。
個人的に一番大きかったのですが、手厚い転職サポートが付いている分、転職活動が上手く行きやすくなったり転職活動に伴う不安も一気に和らいだりしやすいです。
私が使ってみて気が付いたのですが、今の経歴やスキル的にどう対策すれば転職しやすくなるかについて細かくアドバイスしてくれましたし、応募書類の添削や面接対策もありまして、例えば知らずにやっている自分の悪い癖についても教えてくれるなど、やはり懇切丁寧です。
そしてもう一つですが、ホワイトな待遇の求人に出会いやすいですね。
そしてどうしてホワイトな会社に出会いやすいかですが、そもそも民間の求人媒体であるため企業側にとって求人を出すのに手数料がかかるのですが、逆に言えば手数料を出せるだけのしっかりした会社が集まりやすいからですね。
これも私自身が使ってみたのですが、むしろ見るからにブラックな待遇の会社を見つける方が大変でした。
しかも先ほどの転職サポートも含めて無料で使うこともできますから、仕事を探すときはできれば転職エージェントを使った方が良いわけですね。
それでは、今回は以上となります。