【中小企業あるある】経験者がその実態について解説

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業界・職種の実態
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 就活あるいは転職活動で、中小企業に入ろうとしているとなると、何よりも気になるのが職場環境ですよね。

 特に、ブラック企業かどうかが気になるでしょう。

 ところが結論から申し上げますと大きく分けて

・中小企業は必ずしもブラックではないが、“大手に比べれば”やはり待遇は落ちる

・人間関係が少しフラット(というより体育会系を和らげたようなもの)

・オフィスがややショボい

といったところがあると思います。

 今まで3年以上かつ合計2社の中小企業で働いてきての感想ですが、上記のような環境でした。

 ただ、「中小企業は必ずしもブラックではない」とは言いましたが、あまりにも零細企業だとブラック化しやすい印象です。

 私の家族に零細企業で3社以上に勤務してきた人がいますが、「正社員だろうとボーナスが1か月分くらいしか出ない」「社長がケチで搾取が酷い」などと言っていました。

 ですから中小企業とはいえ、ある程度の規模がないとブラックな環境に当たりやすいでしょう。

 今回は、中小企業に就職しようとしている方に向けて社風や環境等について、これまでの体験談に基づいてお話ししていこうかと思います。

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実際に働いてみて気が付いた中小企業の特徴

必ずしもブラック企業ではない(ただし、零細企業は除く)

 まずは、“零細を除けば”必ずしもブラック企業ではないことです。

 中小企業=全部ブラックというイメージや決めつけがあるかと思いますが、私の場合だと必ずしもそういうことはなかったですし、むしろホワイトだったことさえあります

 後述でも申し上げますが、年間休日が120日後半もあるなど、今考えると休み過ぎなくらいの感じがしたこともあります。

 あとは、ボーナスだって5~6か月分支給されましたので、そのおかげで3年間で400万円以上も貯めたことがあります。

あわせて読みたい「新卒の一人暮らしでお金ない」、貯金のコツを社会人3年目で400万円超貯めた人が解説

 ちなみに、当時働いていた中小企業がコンサル会社で利益率が高かったので、そういうのもホワイト寄りになった要因の一つでしょう。

 ここから言えるのは、中小企業だからと言って、全部が全部ブラックとは言えないという事です。

 その会社の業界が儲かる業界か、あるいは経営者のコンプライアンスによって左右されるからです。

 ただ、あまりにも零細企業だとブラック労働の傾向があると感じていまして、例えば私の家族に少なくとも3社の零細企業で働いてきた人がいますが、どの職場にも共通することとして、

・社長がケチ

・正社員ですら給料が月20万円を下回っていて、ボーナスが1か月前後しかない

・昇進させようとしない

と言っていましたね。

 ですから私としては、中小とはいえある程度は規模があった方がよいと思います。

 私が今まで働いてきた中小企業も、2社ともに零細ではなかった上、そこまでブラックではなかった印象だったからです。

人間関係が少しフラット(というより体育会系を和らげたようなもの)

 次は、人間関係が少しフラットだったことです。

 正確には体育会系の文化を少し緩和したような感じですが、少なくとも運動部でありそうなガチガチの上下関係ではありませんでした。

 例えば、目上の人を呼ぶときでも基本的にはさん付けで呼びます。

 同僚だろうと上司だろうと、呼ぶときは「~~君」「課長」ではなくて「~~さん」「○○さん」です。ただ、社長に対してはちゃんと「社長」と呼びますし、上司→部下の流れだと君付けが基本です。

 あとは、雑談する時もそこまでガチガチした雰囲気ではなくて、例えば部下→上司への話し方も、どちらかと言うと近所の年上の人と雑談しているような感じでしたね。

 「○○でございます。」ではなくて、「○○ですよねぇ~」「そんなこと言わないで下さいよwww」というような話し方でした。

 しかも、場合によっては上司が敬語を使ってくれることもありまして、例えば私に対して「(本名)さん」「○○していただければ~~~」というような感じで話してくれました。

 ただし、少しフラットとは言えやはり根は昭和体質のようで、例えば、飲み会の時は上司のグラスが空になったら注がなければならない、特に60代のおじいさん社員だと横柄な人が多いなど、しきたりやいわゆる「理不尽さ」は散見されます。

 ですから、みんな対等というよりは、体育会系な雰囲気を和らげたような社風だと思っていただければよいでしょう。

(大手よりは)選考は緩めの印象

 3つ目は、大手企業に比べれば選考があまり厳しくない印象であることです。

 当たり前ですが中小企業だと一般的に有名ではないですし、そもそもライバルの就活生たちが大手に応募する傾向があるからです。

 私も過去に、自動車業界で有名な企業やそのグループ会社に何社も応募しようとしたことがありますが、まず学歴の段階で応募資格すら事実上なかったですし、インターンシップですら“お祈り”(不合格になること)されたこともあります。

 ただ、「選考が厳しくない」と書きましたが“大手企業に比べれば”ですので、「どちらかというと簡単かな・・・」という程度の印象です。

 私も、中小企業や有名でない会社に応募していた頃は、少数ながら会社や業界によっては門前払いだったこともあります。

 このことから、選考の受かりやすさと言うのは業界や学歴、本人のスキルなどにも左右される印象ですし、会社の規模というのはあくまで一因というように認識していただければと思います。

待遇はやはり大手よりは悪い

 今度はデメリットについてもお話ししたいと思いますが、デメリットの1つ目は待遇が大手よりは悪いことです。

 大手に比べれば売上や利益額が小さいので、従業員への分配(給料等)がその分どうしても小さくなるわけです。

 例えば、私の家族に、派遣社員ではありますが大手メーカーのグループ会社に勤めたことのある人が居ますが、親会社である大手メーカーの休日がなんと年間130日もあるそうで、一日の労働時間(定時までの時間)が7時間45分程度だと言っていました。

 私なんて、今の職場の休みが年に120日下回っていますし、どんなに残業をなくしても定時まで8時間もありますから・・・

あわせて読みたい:ホワイトな仕事に就くには、年間休日が最低でも120日は必要である理由!

 また私自身の経験として、冒頭の通り中小企業2社経験していますが、今の会社だと売上が前の職場の約1/3しかなく従業員数も半分以下ですから、休みも少ないですし総支給も前の会社よりも下がってしまいました

 しかも、役職手当が部長ですら10万円/月(しかも最高の手当)を超えませんから、会社規模がいかに待遇に影響するかを実感しましたね。

 ただ、すごいブラックかと言いますと、会社にもよりますが必ずしもそうではないでしょう。

 私の場合だと、前の会社であれば、中小なのに年間休日が120日後半もあり、定時までの労働時間も1日7時間30分(それも繁忙期でなければ定時帰りの日が多い)でしたから、私としては少しぬくぬくでした。

 また給料についても、前の会社でも今の会社でも生活保護レベルではなく、総支給で月20万円は超えましたし、ボーナスが年3回で5~6か月分も出ましたので、ちょっぴり高給なくらいです。

 しかしながら、例えば先ほどの大手メーカーほど年間休日は多くなかったですので、中小企業だと大手ほどぬくぬくホワイトではないと伺えます。

人手不足になりやすい

 デメリットの二つ目は、人手不足が起きやすいことです。

 中小だと従業員数自体が少ないので、理論的には一人当たりの負担が増えます。

 特に私の場合、労働集約型よりの業界ですので管理職が現場に出動したこともあります

 私の会社では、測量や屋外調査もたくさん扱っていますので、部長や課長ですら現地調査のグループメンバーとして出向いたことも多くあります。

 あとは、とにかく紙との戦いである分、印刷した図面や集計表のチェックの労力もかなりかかりますので、繁忙期だと残業時間が月に40時間を超えていましたし、内業でも管理職とともに成果物を仕上げていったこともあります。

 前述の通り物凄いブラック労働というほどではないものの、繁忙期や納期が迫るとそれなりに一人当たりの負担が大きくなりました

 以上のことから、中小企業だと人手不足の影響は受けやすいと感じました。

オフィスがショボい

 デメリットの3つ目は、オフィスの作りがショボいことです(笑)。

 前述と似ていますが、大手に比べれば資金が限られますので、どうしてもオフィスにかけるお金も限られるでしょう。

 これに限っては個人の主観ですが、私の場合だと、今の職場と前の職場の本配属先は、建物が鉄骨造か何かで見るからに簡素っぽく、周りの騒音が酷いです。

 特に、建物の防音性が弱く、窓を閉めても外から車の音や町内放送が丸聞こえですし、窓を開けると一層うるさくて地獄です。

 騒音と言うと中には大したことがないと思われるかもしれませんが、何しろ1日8時間以上その環境に強制的に縛り付けられますよ?

 当然ながらストレスも半端なくなりまして、私の場合だと職場の至近距離でダンプカーが行き来しますが、ダンプカー特有のあのゴツゴツした姿を見かけるだけでイラっとするようになりました。

あわせて読みたい:騒音が酷くてうるさい職場には行くな!見学の段階で少しでも音が気になった時点でヤバい件。

 あと騒音以外にも、今の会社ではなんとアパートの一室にも支店がありますし、個人的にびっくりでした。(しかも、実際にその支店に配属されたこともあります)

最後に

 という事で以上、中小企業あるあるについての解説でした。

 大きくまとめてみますと、

・ブラックとは限らないが、大手よりは待遇が劣る

・人間関係は少しフラット

・オフィスはショボめ

といったことに気付きました。

 最後に、向いていそうな方についてですが、私としては上下関係が嫌いであればより中小企業が向いていると考えます。

 少し予想外でしたが、「課長」「部長」とは呼ばずにさん付けですし、会話するにしても近所の人で年上の人と話しているような感じでした。

 なお、「大手よりは待遇が劣る」と書きましたが、前述の通り“あまりにも零細企業でなければ”ブラック労働とは限りませんし、休みも給料もそれなりの職場もありました

 ですから、ブラックと言うイメージに惑わされることなく例えばフラットな人間関係がよいのであれば、中小企業も検討していただければよいでしょう。

 それでは、今回は以上となります。

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