日本の会社で働いていると、紙ハンコや先方にメールしてから電話など無駄な作業ばかりなことが多いと思いますが、それ以外に
・何度もやり直しさせる上司
・作った資料への細かい指摘
にも悩まされているのではないでしょうか
「これは○○という言い方にしろ」
「ここのフォントが~」
といった具合に。
私の場合だと、正確には「資料」ではないですが、研修の感想文を何度もやり直しさせられたことがありますね。
それも、細かくてどうでも良い言い回しについてばかり指摘されていましたし、感想文の文量が足りないとも言われたせいで結局回りくどく感想文を書き直した結果、ようやくOKが下りました。
という感じで、一回ならともかく資料を何度もやり直しとなると、大抵は会社全体でも無駄な作業が多い社風だったりします。
ですから結論として、こういう資料の作り直しが多い職場からは転職すべきと言えますね。
今回は、資料の作り直しが多い職場はどうして辞めるべきか、また逆にどんな会社を選べばいいかについても解説したいと思います。
書類(資料)作りを何度もやり直しさせる職場は辞めるべき理由
形式ばかり重視した慣習が蔓延っている
資料を何度も作り直しさせる時点で、この手の職場は形式ばかりを重視した社風になっているとも言えますね。
私が経験する限りだと、資料に限らず別の面でも形式重視の慣習が蔓延っていまして、私の場合は、
・有給を取るのに上司の承認が必要
・先方にメールしてから電話確認
・経費精算するのに紙媒体かつ上司の印鑑が必要
といったものがありました。
要するに何でも届け出制か承認制度、あるいは謎のマナーのようなものがあり、やはり何度かやり直しさせられたり指摘されたりしたことがありますね。
それも肝心な中身についてよりも、言葉の表現とか紙媒体かどうかなど、外身ばかり指摘が入っていました。
ですから、資料を何度も作り直させてくることに関しても、元をたどればこういう形式ばかりを重視した慣習が関係していると言えますね。
会社全体の生産性がなくなる
そして、上記のように形式主義が蔓延ってしまっていると、会社全体の生産性も落ちてしまいます。
というのも、先ほどのように資料のやり直しとか形式を整えるというのは会社の利益に直結しないからですね。
要するに、それだけ無駄な作業時間が増えてしまうということです。
しかも、この無駄な作業時間というのが割とバカにならなくて、私の場合だと資料の作り直しだけで1日に何時間も使ったことがあります。
例えば経費精算ですが、まず紙媒体で提出しなければいけませんでしたので、一か所でも間違っているとまた修正して印刷しなおさないといけない上、上司の印鑑も必要でしたので、経費精算書1枚を提出するだけで30分以上かかりました。
あとは研修報告書もありまして、先ほどのように細かい言い回しを直したり感想文を一定の行まで書いたりしないといけなかったですし、同じく上司の印鑑も必要でしたので、研修報告書を提出するだけで数時間かかったこともありました。
そして資料が提出できてやっと自分の業務に取り掛かれるのですが、その時はすでに定時まで1~2時間程度しかなかったので、結局残業する羽目になったこともあります。
よく日本の会社は長時間労働が深刻だと言いますが、こういう無駄を省くことができれば大幅に労働時間を削減できると思いますね。
本来は資料作りは直接利益を生まない作業
そもそも資料作りは直接利益を生まない作業ですね。
これがもし営業であれば当然受注に繋がりますし、成果物作成も高品質かつ納期よりも早く完成した方が良いに決まっていますから、やはり直接売上に繋がります。
しかしながら、例えば社内で使う資料の作成は直接は売上に繋がらないですから、できるだけ減らしたい作業になりますね。
そもそも内容が相手に伝われば良いのですから、極論的にスタンプ一つだって良いはずです。
しかも、百歩譲って客先との打ち合わせとかに使う資料ならともかく、研修の感想文なんて尚更減らしたい無駄ですね。
私の場合も、研修を受けるたびに感想文まで書かされたことがありますが、まず一発ではOKは出ず赤ペン修正(それも細かくて本質的でない言い回しの修正)が入りましたし、それも「この行まで書け」と文量まで指定されたのですから、回りくどく書くハメになりました。
打ち合わせ資料とは違って、感想文を回りくどく書いたところで、その分の時間が無駄に圧迫されるだけで、研修の知識が定着するわけでもないですし当然売上にも繋がりません。
しかも研修の感想文に限らず、資料を作ったところで、基本的にはその場限りの情報ですから読み終わったらもう使いませんし、そうなると紙に印刷して修正して・・・というプロセスがいかに無駄かが伺えます。
何度もやり直しさせる上司に疲れる人へ:IT・WEB業界がお勧め
ということで以上、資料を何度も作り直しさせてくる会社からはどうして転職すべきかについて解説しました。
ただ、単に転職するだけですとまた似たような職場に行ってしまっては意味がないですから、最後に次の会社を選ぶためのポイントについて解説したいと思います。
まず結論からですが、古い業界(メーカー、建設、不動産等)は避け、ITやWEBのような新進気鋭の業界を選んだ方が良いですね。
下記記事でも、ITやWEBのような新進気鋭の業界に特化した求人媒体を紹介していますので、あわせて覗いてみて下さい。
どうしてかですが、古い業界だといわゆる「企業体質が古い会社」が集まりやすく、それこそ資料を何度もやり直しさせるなどの無駄の多い会社ばかりになりやすいからです。
ネット上ではブラックだとか上司の嫌がらせという意見もありますが、私としては根本は企業体質が古いことだと言えますね。
私自身もそういう体質の古い会社を転々としたことがありますが、建設関連だったりと全て共通して昔からある業界に属していました。
ですから逆に、ITやWEBなど新進気鋭の業界に絞って仕事を探すのが一つの方法です。
ITやWEBのような新しい業界だと、業務も紙とかではなくデジタル化が進んでいますし、上記のように形式主義でなくなりやすいので、例えば資料作成を何度もやり直しというのもかなり減ると思います。
ですから、資料作成のやり直しで消耗している場合は、ぜひIT・WEB業界を検討してみてはと思います。
ということで、今回は以上です。