仕事で何やっても(真面目にやっても)怒られるとマジでウザいですよね。あるいは毎日怒られる=自分は無能では?と悩むこともあるでしょう。
しかしながら何しても怒られること(あるいは真面目にやっても怒られること)について検索してみると、
「同じミスを繰り返している」
とか
「言い返さない」
というように、いかにも「自分が悪い」的な話が見つかります。確かにきっかけだとは言え、個人的には本質からずれている気がします。
何しろ、自分で解決できるのであればここまで悩まないはずですからね。
そして何より上下関係が激しく理不尽が蔓延っている証拠で、もはや教育というより怒ること自体が目的となっているので、自分だけではどうにもできないわけですね。
私自身もこれまで5社を経験してきたのですが、上司自身の言動とかを何人分も観察してみると、指導というより部下への八つ当たりをしている場合が殆どでしたからね。
この記事の後半でも対策法について解説していきますが、一番すべき対策はITやWEBなどの上下関係が厳しくなりにくい業界(デジタル業界)に転職することです。
そこで今回は、真面目にやってるのに怒られるのは自分のせいではない理由と対処法について解説していきたいと思います。
ちなみに私が実際にWEB業界に行ってみて変化したことについて、下記の記事で紹介していますのでこちらも合わせてどうぞ。
※この記事を読むと得られること
・毎日怒られる=無能ではないこと
・毎日怒られても病まない鋼のメンタルの作り方
・そもそも理不尽に怒られない環境に行く方法
真面目にやってるのに怒られるのは自分ではなく会社に問題がある理由
指導ではなく怒るのが目的(やってもやらなくても怒られる)
一見自分が怠け者・努力不足だからのように見えますが、実は会社側が教育ではなく怒るの自体が目的となっている場合が多いです。
実際に経験すると分かると思いますが、仮に直してもまた別のことで怒られますよね?
というより、自分で直して解決できるなら今頃は「毎日怒られる・・・」なんて悩んでいないはずですから。
一番代表的なのは「やってもやらなくても怒られる」状態で、
のようにダブルバインドか粗探しが多いです。
例えば私の場合だと、まずダブルバインドに関しては、
「なんで?」→理由を回答→「また○○かよ」→「なんで?」→・・・
の繰り返しでしたね。
それから後者の粗探しですが、少しでもミスがあると人生論にまで発展して30分~1時間説教される上、そのミスを直すとまた別のミスを無理やり見つけては同じく説教でしたね。
ですから、小さなミスだろうと無理やり見つけては揚げ足を取っている時点で、もう指導の範囲を超えていると言えます。
もっと言うと、組織自体で上下関係が強く、部下を下に見ている証拠でもあります。
というか後述の話でも当てはまるのですが、要はきつい上下関係ゆえにいわゆる「理不尽」が蔓延っているわけですね。
私自身も今まで5社を経験したのですが、上司が部下をいびっているだけの職場に限って、上司=絶対という雰囲気がありました。
逆にですが、ITやWEBなどのデジタル業界であればフラットで上下関係の緩い環境になりやすいです。
私自身も、WEBサービス(プラットフォーム事業)をやっているベンチャー企業に入りましたが、本当に上司≒部下みたいな感じで、部下をいびるどころか上司が部下に敬語を使う事すらありましたからね。
ちなみに私が実際にWEB業界に行ってみて変化したことについて、下記の記事で紹介していますのでこちらも合わせてどうぞ。
上司にサンドバックにされている
前述の「怒るのが目的」についてもう少し掘り下げていきますと、もはや部下自身がサンドバックにされてしまっていると言えます。
罵倒してくる側が管理職か何かでストレスが溜まりやすいのもあるでしょうが、それ以外にも「何やっても反撃しないんだな」「いびれば、思ったように反応してくれる」と判断されているわけですね。
学校のいじめで、従ってばかりだといじめっ子側がつけあがるのと同じです。
私の場合だと当時は自称気弱でしたから、普通に「すみませんでした。」と謝っただけだったり、「理由を言え」「言い訳するな」と言われても普通に理由を言ってしまったため、相手はそのままつけあがっていったわけですね。
ですので、普通に従ってしまう事で逆に相手が喜んでしまい、サンドバックとして扱われる結果になるのです。
本当は仕事はきちんと出来ている(毎日怒られる=無能とは限らない)
あとは、本当は能力的に問題ない場合が多いです。
一見自分が仕事ができていないように見えてますが、実は怒られるのが原因で本来のパフォーマンスが出せていなかったりします。
どういうことかですが、毎日揚げ足を取られることで、怒られないこと自体に頭を使って結局仕事が出来なくなるほか、長時間の説教の分だけタイムロスし、仕事の進み自体が遅くなります。
ちなみに私の場合はまさにそうでして、毎日4~5時間も説教を受けていた場合だと、労働時間ばかり伸びて仕事がまともに覚えられず、工期にもギリギリ間に合わなかったですね。
ところが長時間の説教を受けない場合だと、ほぼ同じ業務なのに仕事がサクサク進んだ上、工期よりも早く業務を完了したことすらあります。
もちろん説教以外にも要因はあったかもしれませんが、それでも説教自体が主原因なのは間違いないですから、やはり本人が無能というより本来のパフォーマンスが発揮されていないというのが正しいです。
仕事で何やっても怒られる人がすべき対策法
モンスター社員に近づいてみる
ということで本当は辞めるのが1番なのですが、それでもすぐ辞めるのには抵抗がある場合もあるかもしれません。
そういう場合はモンスター社員に近づいてみるのをお勧めします。正直これが全てと言っても過言ではないですが、転職しなくてもホワイトな働き方に近づけます。
さすがにモンスター社員になるのはちょっと・・・と思うかも知れませんが、要は考え方を変えてみる(少しだけ手を抜く等)ということです。
もし「俺は一生この会社に身をうずめるんだ!」「自己犠牲してまで尽くしてやる!」と思うのであれば別ですが、大半の場合はそうではないですよね?
冷静に、仕事というのは結局は生活費のため・自分のためですから、(もちろんバックレる・備品を盗むとか明らかな違反はマズいですが)考え方的にモンスター社員に近づくのをお勧めします。
具体的にどんな感じかですが、私の場合だとできるだけ「上司(先輩)と自分は対等」と考えるようにしていましたし、仕事についてもテストでいう70点を目指すようにしました。
何より徹底したのが付き合い残業を避けることで、「みんな残業しているからお前もやれよ」と言われようが無視しましたし、このおかげで毎日定時で帰ることができましたね。
こんな感じで少しいい加減になってみることで、ホワイトな働き方に近づくことができました。
「モンスター社員の教科書」(有料記事)だともっと詳しく学べる
ちなみにモンスター社員に近づく方法をもっと知りたいのであれば「モンスター社員の教科書」(「ひつじ先輩」著)をお勧めします。
この記事を読むと転職しなくても毎日を少しでもマシにする方法を学べるでしょう。
一応有料記事(3,000円)となってしまいますが、無料で学べるところもありますし、無料の部分だけで基礎的なコアなポイントを知ることができます。
いびられても下手に反応しない(相手の土俵に乗らない)
次にですが、いびられても下手に反応しないのをお勧めします。もっというと、相手の土俵に乗らないことです。
怒る側もすでにシナリオとか回答を用意してあるのですから、普通に返事をしてしまうと相手の思うつぼ(=土俵に乗る)ですね。
そこでまずは、もう何も答えないことです。
例えば私も
のように、当時は上司からなんで?なんで?としつこく責め立てられており(「なんで攻撃」)、最初は普通に理由を答えてしまったのですが、結果「またそれ?」→「なんで?」の無限ループでしたので、ついに黙秘をしてみました。
そうすると、一瞬相手も戸惑ったような反応を見せてくれました(笑)もちろん、それ以上「なんで?」と問い詰めてくることはありませんでしたね。
まず相手側にとって、想定していた通りの反応が得られないわけですから、いずれつまらなくなります。
おまけとして、自分自身は何も話す必要がないですし、相手も勝手に話を進めてくれますから、手間的にも楽です(笑)
ということで、まずはとにかく加害者に「つまんな、もう責め立てるのやーめた」と思わせることが大切です。
相手のことを「頭の作りが違う生物だな」と割り切る
最後ですが、毎日理不尽に怒ってくる上司のことを「頭の作りが違う生物だな」と割り切る事です。
そうすることで、まず自分が無能だから怒られているんだと病まなくなりますし、下手にイライラすることもなくなります。
私自身も振り返ってみたのですが、ストレスになるのは、自分を価値がないと思い込むから、あるいは相手のことを「理不尽に怒るべきではない」と期待し過ぎるからですね。
今まで転々とした5社のうち何社かで理不尽な上司を見てきましたが、最初は「何だこの野郎?」「ていうか自分って社会に必要とされてない?」と思ってきましたし、胃もキリキリさせてきました。
ところが、「元々理不尽な環境で育ってきた人だな」「そもそも会社自体が昭和時代のままの考えなんだな」と割り切るようにしてきたことで、あら不思議、ムカつかなくなりましたからね。
というか、実際にそういう価値観の上司や職場でしたがね。
ですからメンタルを維持するためには、相手のことを頭の作りが違う生物だと思うのが重要です。
最後に:もっと言うと、指導がおかしい職場から転職するのが一番
ということで、毎日何やっても怒られてばかりなのは実は自分が悪いわけではない理由について解説してきましたが、もっと言うとそもそも何しても怒られる職場からは転職してしまうのが一番です。
ただ、「転職するって言ったって、また似たような職場に入ってしまったらどうするんだ!」という声もありそうなので、具体的にどんな仕事にであれば転職すべきかについて解説したいと思います。
具体的には、IT・WEBなどの理不尽が横行しにくい業界がお勧め
ではどんな仕事であれば就くべきかですが、ITやWEBなどのデジタル業界をお勧めします。
というのも、デジタル業界などの新しく生まれた業界だと、理不尽が生まれにくいわけですね。
逆に言うと、建設とか不動産のように昔からある業界やいわゆるJTCだと、いわゆる「理不尽な上司」「体育会系」というのが生まれやすいです。
私自身も今まで5社を経験してきたのですが、毎日理不尽に怒られてきた職場のほとんどが、建設コンサルタントだったり清掃用具レンタルの大手だったりと古い業界でした。
「お前はどの会社でもやっていけない」「頭足りないんじゃないの?」と人格否定されてきたのも、上記のように昔からある業界の会社ばかりでしたからね。
一方、WEBサービス(プラットフォーム事業)をやっているベンチャー企業にも入りましたが、先ほどの古い業界とは真逆でしたね。
もちろんミスの指摘も、上記の人格否定などではなく諭すような感じでしたし、他だと上司が部下に敬語を使う事すらありましたからね。
ということで、上記の経験からしてもITやWEBなどのデジタル業界を強くお勧めします。
なお注意点ですが、客先常駐だけは避けて欲しくて、理由は事実上派遣みたいなものだからですね。
デジタル業界だと客先常駐が混じっている場合もあるので、この辺だけはよく注意して下さい。
この辺については詳しくは下記にて、私がWEB業界に行ってみた体験談について紹介していますので、こちらも合わせてどうぞ。
ということで、今回は以上です。