測量や土木などの現場仕事というと、なんとなく「きつい」というのは分かっているものの、特に普段外で見かける作業員を見るだけだと、何がどうきついかがいまいち分かりにくいこともあるかと思います。
そして結論からですが、実際に働いてみると、普段外で見かける作業員の様子以上に色々きついため、現場を扱っている会社への入社は辞めたほうがよいと言えます。
私も外での作業を任されたことがありますが、何より大きかったのがパワハラで、上司によっては現場に出た途端に本性を現していちいち怒鳴ってくることが多々ありましたね。
例えると(想像ですが)学校の強豪運動部に所属しているような雰囲気で、それも一般市民が近くにいようと関係なく罵倒してくるわけですから、何の公開処刑か分からない状態だったことも。
もちろん、朝が早い、夏が非常に大変など他にもきつかったことはありますが、個人的には特にパワハラがない事とか人間関係を重視するのであれば、現場仕事を扱っている会社は避けるべきですね。
今回は、現場仕事とか外仕事を扱っている会社のどこがきついかについてお話ししていこうかと思います。
外仕事のきついところ
上司やメンバーによっては、本性を現してパワハラ
冒頭でも書きましたが、まずは本性を現してパワハラをしてくるメンバーがいることです。
あくまで傾向ですが、内業の時は大人しくても現場に出た途端に豹変することがよくあります。
正確には、ケガ防止のためかどうやら現場作業というのは気持ちがピリピリしがちなようで、そのおかげで体育会チックな体質がより顕著に表れる、というような感じです。
具体的にですが本当に典型的なパワハラで、「怒鳴る系」のパワハラが横行していましたね。
冒頭でもお書きしたように強豪の運動部にいたかのような雰囲気になりまして、まずヤクザのような喋り方だった上、「やばい奴来た」「こんな奴呼ばなきゃよかった」などと聞こえるようにして悪口を言われたことも。
あと酷い場合だと、蹴られることもありました。ちなみに、それを見ていた他の社員たちはヘラヘラ笑っていましたね。
他のですと揚げ足取りでしで、やはりいちいち大声で罵倒してくることがよくあります。
本当に一例ですが、水位標を読みながら河川の水位を調べたことがありますが、まず河川の水が波打っている状態だと正確に読めないので水の動きが安定するまで待っていると、そのたびに「いつまでやってんだ!!」などと罵倒されます。
現場が不慣れな私にも非はありますが、怒鳴られるたびに「0秒でやれとでも言うのか」と思いますね。
しかも、両者ともに一般の通行人が見ている(見ることができる)状態で行われますから、何の公開処刑か分かりませんね。
当初は「そういう性格なのかな?」と思っていましたが、何度も現場作業を手伝ううちに、怒る事そのもの、部下をサンドバックにする事が目的になっているように見受けられました。
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夏が地獄
もちろん、夏はとにかく地獄です。
ネット上では冬は極寒だとか手が悴むという意見も見られますが、個人的には身体を動かして体温が上がる分、冬の方がまだマシです。
それよりも、夏だととにかく熱が逃げないので、薄手の格好をしようとも何やっても不快感が付きまとうわけですね。
しかも、気温が35度を超えた状態で作業するのはザラで、その状態で薄手とはいえケガ防止のために長袖とかヘルメットを着用させられるから尚更暑くなります。
私個人としては何が嫌かと言いますと汗で、暑いという気温そのものもそうですが、顔を中心に全身が水浸しになるようなあの感覚が何より地獄ですね。
普段の外出時でも測量とか土木で作業している人を見かけますが、よく耐えられるなと思います。
ちなみに、気温以外にも金銭的にもかなり負担でして、500mlのペットボトルのお茶でも1日に3本も余裕で飲み干しますし、そのペットボトルは1本100円とかしますから、昼食とは別に1日で300円もかかる計算です。
一見大したことが無さそうですが、別の見方だと昼飯代が300円上乗せされるようなものですし、それこそ1日1000円を超えたりすることも多々ありますから、月全体でみると結構痛い出費です。
深夜もやらされる可能性がある
これは予想外でしたが、深夜も働かされる可能性がありますね。
しかも、(人手不足云々ではなくて)その時間帯で調査しなければならないと決まっている場合もありますから、例えばもしその時間帯が深夜だと、どんなに人員配置を良くしても夜勤確定です・・・
おそらくほとんどの方は夜勤が嫌いだと思いますが、言葉だけで聞くのと実際にやってみるのとでは、かなり違います。
私の場合、現在の職場で過去に交通量調査を2回やったことがあります。
1回目は早朝の3時に会社集合でしたが、その頃は前日の夜には寝付けなかったことがあります。
もう、「寝ないといけない」と思って無理やり寝ようとしても、頭が冴えすぎて夢すらほとんど見ることが出来なかったです。
早朝の出発時間を逃してはならない、というプレッシャーが原因で、緊張が激しかったですね。
しかも、自宅を出発する前に起きると、身体が怠くてフラフラなのに緊張感で頭が冴えているという奇妙な感覚がありました。
そして2回目は、本当に深夜もぶっ続けで作業しましたが、今度もやはり作業中は緊張感で思ったよりも眠くはなかったものの、作業後の朝になると、それまで溜まった疲れが一気に来ましたね。
歩くだけで少しフラフラでしたし、家に着いてから4時間昼寝をしても、まだ寝足りなかったです。
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朝がかなり早い
朝も早く来させられることが多々あります。
酷い場合だと始業時間よりも1時間半も早く集合させられたことも。(私の場合、始業時間が8時半でしたので、この場合は7時に会社集合ということになります)
一応、協力業者との待ち合わせや移動時間などの関係で、その時間で集合することになっているのもありますし、冬など時期によっては夕方に暗くなってしまうのも関係しています。(もっとも、通常の始業時間でも問題ないはずなのに、なぜか早く来させられることもありますが)
そして、朝が早いとどうなるかといいますと、朝食を犠牲にするか睡眠時間を削るかの二択となります。
まず朝食の時間を犠牲にすると、調理する時間が圧迫されるので、多くの場合コンビニ飯となります。
しかも、ご存じのようにコンビニ飯は健康に悪いとされますからね。
あるいは朝食自体を抜くと、ある時突然、空腹感が一気に押し寄せてきて本来の力が出にくくなります。
かといって朝食をしっかりしようとして睡眠時間を削ると、寝過ごしてはいけない、というプレッシャーのせいでかえって頭が冴えてしまい、夜が眠れなくなる上、朝起きると眠れなくなった分の疲れが一気に押し寄せてくるので、全身がフラフラになります。
私の場合は、メインの業務としては現場仕事を頼まれてきませんでしたが、もしメインの業務だったら、今頃は隠れ肥満か睡眠障害になっていたことでしょう。
昼休憩ですら拘束される
最後ですが、昼休憩ですら縛られることですね。
まず現場に出ると、休憩時間だろうとグループメンバーと共に社用車か同じ店舗の中にいる場合がほとんどです。
基本的に車は1グループ1台しかないので、内業とは違って物理的に行動が制限されることになります。
特に目立ったものだとまずは昼食でして、昼食を摂る店は基本的に上司や先輩など目上の人の意向に左右されます。
厳密にはリクエストもできなくはないですが、嫌な顔をされるので基本的には意向に従うしかありません。
さらに酷いことに、私の場合は連れていかれる先のほとんどが、不味い飲食店かコンビニの二択ですからね。
まず飲食店の場合だと、(言い方が悪いですが)家で作ったような安っぽい料理でして、例えば過去にカツカレーを頼んだことがありますが、カレーのルーがそこら辺のスーパーで売っているレトルトのようなものでした。
その割にはやたら高くて700円は平気で超えることがほとんどでしたから、飲食店に行くたびに「この上司、よくこんなところが行きつけだな」と思ったことも。
それからコンビニの場合も割高であり、やはり弁当一つ買うだけで700円を超えることも普通ですし、そこからコーヒーとかをついで買いしようものなら平気で1000円を超えます。
もちろん身体には悪く、私の場合は時々だけで済んだのですが、毎日食べたら間違いなく身体がおかしくなっていたでしょうから、これほど割に合わない食事はないと思います。
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以上のように、現場作業だと楽しいはずの食事が苦痛になりますし、700円も払うくらいであれば、チェーン店の方が同じくらいの価格かそれ以下の価格でよほど高品質な料理を楽しめます。
それから他の事例だと社用車の中で休憩するときで、休もうにも車の窓が開いていて、仮に窓を閉めていても外がうるさいので、緊張しすぎてリラックスどころではありません。
しかもメンバーと車の中で過ごすことになるので、もし嫌いな上司だったり一方的に話されたりすると、受け答えするだけで精神的に消耗するので、消耗した状態で午後の作業に入ることになります。
他にも色々ありますが、束縛され過ぎて昼休憩になっていないことなら共通していますね。
現場仕事を避けるポイント:事業の一つとしてでも現場を扱っていたら撤退を
現場仕事を扱っている会社を避ける際のポイントですが、現場がメインなところはもちろん、例えメインでなくても数ある事業の一つとしてでも現場を「扱っている」という時点で撤退案件です。
例えば、建物の設計メインだが測量なども事業の一つとして行っている、といった具合ですね。
これのどこが危ないかですが、自分の業務が例えデスクワークだったとしても、それとは別に現場の仕事も手伝わされる恐れがあることです。
私もまさに現場仕事を手伝わされることがしょっちゅうありまして、入社当初は水道の配管設計ばかりやると思いきや、途中からある日は測量を任されて、ある日は河川の観測所点検を任されてと、現場をポツポツ手伝わされてきました。
月によっては、もはや現場がメインの会社かと錯覚したことも。
という感じで、いつ現場仕事をやらされるか分からない状態になるわけですね。
そして対策についてですが、企業研究、それも会社HPの事業内容の項目をよく読み漁り、少しでも現場仕事(測量など)を扱っていないかどうかに注意することです。
というのも、私の場合だと、先ほどの会社では確かにHPでも測量などを扱うと書いてはあったものの、自分には関係ないと思いきや上記のような結果になったからですね。
当時の面接では「過去の経験から、水道の設計ができます」とアピールしていたので、「多分自分には現場は回されないだろう」と思っていたのですが、実際は違う結果になったからですね。
ということから、現場仕事を避けるためには、メインとかではなく少しでも現場仕事を扱っている会社には入らない方がよいです。
最後に:特に人間関係重視であれば、現場仕事は避けろ
といろいろ書いてきましたが、現場とか外作業だと何よりパワハラとか体育会系の雰囲気が横行していることが大きいですね。
先ほども書きましたが、特にパワハラはパワハラでも「怒鳴る」系のパワハラが多い印象で、一般市民の前だろうと関係なく怒鳴られることが多々あるので、感情的なストレスになるどころか、作業する地域によっては変なレッテルすら貼られかねないので実害レベルです。
ネット上だと夏が暑いとか重労働と言っていますが、私の経験上それらはどちらかというとサブ的な要因でして、メインのデメリットはやはりパワハラの横行か組織の体質だと思います。
ですから、重労働を避けるというより人間関係を重視するという意味で、現場仕事を扱っている会社というのは避けるべきだと言えます。
最後に一つアドバイスですが、仕事を探すときはできれば転職エージェントを使った方が良いですね。
個人的に一番大きかったのですが、手厚い転職サポートが付いている分、転職活動が上手く行きやすくなったり転職活動に伴う不安も一気に和らいだりしやすいです。
私が使ってみて気が付いたのですが、今の経歴やスキル的にどう対策すれば転職しやすくなるかについて細かくアドバイスしてくれましたし、応募書類の添削や面接対策もありまして、例えば知らずにやっている自分の悪い癖についても教えてくれるなど、やはり懇切丁寧です。
そしてもう一つですが、ホワイトな待遇の求人に出会いやすいですね。
そしてどうしてホワイトな会社に出会いやすいかですが、そもそも民間の求人媒体であるため企業側にとって求人を出すのに手数料がかかるのですが、逆に言えば手数料を出せるだけのしっかりした会社が集まりやすいからですね。
これも私自身が使ってみたのですが、むしろ見るからにブラックな待遇の会社を見つける方が大変でした。
しかも先ほどの転職サポートも含めて無料で使うこともできますから、仕事を探すときはできれば転職エージェントを使った方が良いわけですね。
それでは、今回は以上です。