「いい会社だけど辞めたい」と思う時点で辞めるべきサインである理由

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理不尽から抜け出す方法(旧 脱古い体質キャリア論)
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 大手企業や公務員など、世間一般で「人生バラ色」の職場で働いていても、

・「ここはいい職場なのに辞めたい」

・「職場環境はいいのに辞めたい」

という感じで辞めようか迷うこともあるかと思います。

 私自身も過去に建設コンサルタントで働いていて、周りから「凄い会社」と言われたことがありますし給料も休みも多かったにもかかわらず、文化があまりにも合わな過ぎたので「何か嫌だなぁ」と思っていました。

 そして本当に辞めたほうがよいかですが、私としては結論本当に辞めるべきだと言えます。

 世間一般ではいい会社でも、個人個人にとって相性がそれぞれ違うのですから、本人にとって「いい会社」とは限りません。

 しかも、辞めようと迷っている時点で、本人にとってデメリットが上回っている証拠ですし、少なくともメリットが上回っていることはないはずです。

 今回は、いい会社だろうと辞めようと迷っている時点で辞めるべき理由、および自分にとっていい会社を探すポイントについて詳しく解説していきたいと思います。

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「いい職場なのに辞めたい」と思う時点で本当に辞めた方がよい理由

自分にとって「いい会社」とは限らない

 まずは、自分にとって「いい会社」かどうかは別だからですね。

 ここでいう「いい会社」というのはあくまで世間一般の話であって、個々人にとっての相性が考慮されてはいません。

 ですから、人それぞれ「○○は致命的に嫌」「○○は別に気にならない」という相性の違いがあるはずです。

 例えば、待遇は良くても会社の雰囲気が合わないということもそこそこあるでしょう。

 冒頭でも少し触れましたが、私は俗にいう「ホワイト企業」で働いてきており、確かにボーナスが5~6か月支給されていて休みも年に125日を超えていましたが、文化がとにかく合わなかったわけですね。

 例えば、役職か勤務年数が上なだけで絶対という風潮だったり、飲み会のルールなど何らかのしきたりがあったりと、要は古い体質が私にとって合わなかったわけです。

 それに、勤務していたオフィスの遮音性がなかったのも致命的に私にとって合わなくて、最低でも8時間も会社に居ないといけないのがまるで拷問でした。

 という感じで、前述のように給料も休みも多かったにもかかわらず、毎日ストレスまみれで暴飲暴食も当たり前な状態でしたから、以上の事例を見てみても、例え俗に言う「ホワイト企業」だったとしても、その要素が本人にとって致命的に合わなければ「いい会社」とは言えません

自分にとってデメリットの方が大きい証拠

 あとは、自分にとってはデメリットの方が上回っている証拠でもあるわけですね。

 もしメリットの方が上回っていれば、まず辞めようかどうか迷わないはずです。

 ところが、迷っている時点でデメリットの方が上回っている、または少なくともメリットが上回っていない証拠と言えます。

 過去に、上記の「ホワイト企業」を結局1年半で辞めてしまったことがありますが、後悔することはなかった上、若いうちに転職できる分むしろもう少し早く辞めたかったとすら思っています。

 というのも、在籍していた時は上述のように待遇が良かったにもかかわらず、大きく分けて「会社の雰囲気が合わない」「周りがうるさい」の2つのデメリットの方がはるかに大きかったためです。

 あとは、当時の会社で同僚に「いつか転職しようか迷っているんだよね」と愚痴られたことがあります。

 本当の理由は本人のみぞ知るのですが、その同僚の年齢が私と近かったので、多分私と同様に待遇云々よりも会社の社風が合わなかったせいで会社に居るデメリットの方が大きかったでしょうね。

居れば居るほど事態が悪化する

 場合によっては「辞めたいけどそのうち気にならなくなるだろう」と思いがちですが実は逆で、居れば居るほど事態はどんどん悪化します。

 少なくとも、慣れることはまずないでしょう。

 というのも、前述のように自分にとってはデメリットの方が大きい証拠であるため、その職場に残れば残るほどストレスになっていくからです。

 例えば上記の私がいた会社の話で、当時はオフィスの周りの環境がうるさいと書きましたが、最初こそそこまで気にはならなかった上、そのうち慣れると思っていましたが、何か月も居続けるうちに逆にどんどん外の音が大きく感じるようになっていきました。

 あるいは別の会社で転職先での話ですが、その会社は年間休日が115日程度で土曜出勤までありました。

 当時は土日祝日全てが休めない会社なんてもってのほかでしたが、上記の騒音の話と同様にそのうち慣れるだろうとタカを括っていました。

 ところが土曜出勤があるのは、仕事の疲れは取れないわそのくせ銀行は使えないわと、まるで週末と平日のデメリットだけ掛け合わせたようなものだと分かり、これもやはり慣れるどころかそれまで見つからなかった不便さがどんどん見つかるばかりでした。

 そして、転職先である上記の会社もちょうど1年で辞めるに至りました。

 という事例からも、自分にとってデメリットが大きい会社というのは、そのまま居ても逆に悪化してくると言えます。

3年は居ろというが、それだとむしろ次が見つけにくくなる

 最後に、「石の上にも三年」という話もありますが、それだと年を取ってしまう分逆に転職に不利になります。

 3年も待たないといけないとなると、例え新卒の22歳のうちに辞めたとしても辞める頃には25歳になっていますからね。

 しかも、入ってから数年で辞める場合もあると思いますので、もし3年も待つ場合それこそ20代後半になってから転職活動を始めることになってしまいます。

 確かに入ってから数か月で辞めるのはさすがに短すぎかもしれませんが、長すぎず短すぎずと考えると私の感覚では1年程度で抑えたほうがよいでしょう。

 しかも、前の職場で3年も働いてスキルが身に着くならともかく、そもそも嫌々働いているので無駄に年だけ重ねるだけでスキル構築には非効率ですし、仮に身に着いたとしても嫌な仕事でキャリアアップしているようなものですので、どっちに転んでも意味がありません。

 私も1年と半年で転職活動を始めたことがありますが、当時の年齢がまだ20代前半だったので、転職エージェントやハローワークの担当者から「まだ年齢が若いから転職に有利ですよ」と言われました。

 しかも、3年も待っていなかったにもかかわらず、当時は実際に正社員として転職できています。

 正確には在職中に仕事を見つけていたのですが、それでも「3年は勤めろ」というのがもし本当であれば、転職サービスやハローワークの担当者に「転職に不利」だと言われるはずですし転職もほぼできないはずですが、私の経験からしても実際は根拠がないということが分かります。

 ですからよく「3年は勤めろ」と言いますが、私の経験からしても、年を取って転職に不利になる分、3年も待ってしまうのはむしろ長すぎだと言えます。

いい職場なのに辞めたいと思う人へ:自分にとって合う職場を探す方法

 ということから、いい職場なのに辞めたいと迷っている場合、それは本当に辞めるべきサインということが言えます。

 ではどうすれば自分にとっていい職場を探すことができるかですが、結論「どう働きたいか」を重視して会社を選んだ方がよいと言えますね。

 ここでいう「どう働きたいか」ですが、例えばリモートワークができるかどうかの他、企業体質あるいは給料を重視するか休みを重視するか、といったものを含みます。

 前述のように、大手企業かどうかというのはあくまで世間一般の評判的に「凄い」とされているわけで、そういう世間一般の基準を重視するから上手くいかないこともあり得るわけですね。

 私も振り返ってみると、就活の時は「技術職で世の中に影響を与えられること」ばかり重視して、自分にとってストレスがないかはおろそかにしてしまったために、本記事のように俗に言う「いい会社」なのに嫌々働いていたという結果に陥りました。

 ちなみに就活当時、酷い場合だと、技術職で世界に影響を与えることさえできれば、月給18万円で東京勤務だろうと飛びつきそうになったこともありますね。

 ところが、月給18万円で東京暮らしだと世界に影響云々以前にまず貧乏暮らしを強いられかねないので、上記のような事例からしても世間一般よりも「自分がストレスを感じないか」を重視することは非常に重要ということが言えます。

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 それでは、今回は以上となります。

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