日本の会社だと、何かをするたびにハンコを求めてくる職場が多いと思います。
百歩譲って契約書とかであればまだしも、私の場合だと有給を取るだけで上司の印鑑承認が必要でしたし、酷い場合だと研修のレポートを提出するだけでハンコが必要だったこともありますね。
まず結論からですが、ハンコを強いてくる職場は社風的に時代に合っておらず、転職すべきだと言えます。
最後でも触れますが、私自身もハンコ文化のある職場で複数社にわたって働いたことがあるのですが、共通して企業体質が古かったですし、ハンコに限らず業務遂行の方法が何でも紙であるなど、IT化が未だに進んでいませんでしたからね。
そこで今回は、具体的にどうしてハンコを強いてくる職場からは逃げるべきか、またそういう職場から転職するためのポイントについて詳しく解説していきたいと思います。
【印鑑文化はいらない】強いる職場からは逃げるべき理由
業務のIT化が進んでいない証拠
そもそも、ハンコを使う時点で紙が必要になるわけですから、会社全体のIT化が進んでいない証拠と言えますね。
この手の職場だと、私の経験上何でも紙を使っていることが多いですし、PC上でやり取りすれば良いのにわざわざ紙を使わないといけなかったりして、その特徴の一部としてハンコでのやり取りも蔓延っています。
例えば経費精算がそうでして、これも社内のシステムかExcelの社内共有ファイル上でやれば良いのに、私がいた職場だとわざわざ紙に印刷して上司や社長の印鑑を貰ってからようやく総務部に提出できるという制度でしたね。
別のやつだと、有給を取ろうとするのもやはり紙媒体での提出であり、上司の印鑑を貰わないといけませんでしたね。
これも同様にシステム上でやれば良いはずなのに、わざわざ紙にハンコを押してもらわないといけませんでした。
本当は他にも色々あるのですが、要はハンコ文化のある職場というのは、大抵は何でも紙・紙・紙だったりします。
業務のIT化が進んでいない分、長時間労働の恐れ
後は、業務の進め方がアナログになってしまっている分、労働時間も伸びがちです。
そもそも、こういう社内の申請手続きとか承認というのは、直接は利益を生むわけではないのですから、その分無駄に労働時間が伸びてしまうわけですね。
しかも上記のように、ハンコを強いてくる職場というのは、紙媒体かつ印鑑を押さないといけない分、余計に手間と時間がかかってしまいます。
この労働時間の伸びというのが割とバカにならなくて、例えば経費申請1つするだけで30分もかかることがあります。
少なくとも私の場合がそうでして、私自身の作業効率が悪かったのもありますが、まず一か所でも記入事項が間違っているといちいち印刷しなおさなければなりませんでしたし、やっと記入事項に間違いがないことを確認したかと思いきや、今度は印鑑を押してくれる上司が不在だったりしましたね。
というようなやり取りで、申請一つで30分かかっていましたし、有給申請についても(経費申請の時ほどではないですが)やはりそれなりに時間がかかりました。
こうしてやっと申請が終わったかと思いきや、既に定時までの残り時間が少なくなってしまっていましたので、結局1日1~2時間くらい残業してまで本来の業務をしないといけませんでした。
よく日本企業は長時間労働が深刻とか言いますが、全てとは言わないですがこういうハンコとか紙媒体を使った社内業務が大きな原因だと思いますね。
ハンコ文化がある時点で形式主義な傾向のある証拠
何より、ハンコ文化がある時点で、その職場が形式主義な傾向のある証拠とも言えますね。
私の経験上でもそうですが、特に日系で老舗企業だと、とにかく体裁を重視する傾向がありまして、その特徴の一つがハンコ文化だったりします。
確かにハンコはそれを承諾(あるいは承認)したという物的証拠になりますが、問題なのはハンコという形そのものが目的となってしまうことで、とにかく何でもかんでもハンコが必要になってしまうことですね。
酷いやつだと、研修の感想文の提出ですら上司の印鑑が必要だったこともありまして、感想文なんて正直個人的なもので業務遂行にはほぼ関係しないはずなのに、まるで公文書か契約書を作成するかの如くやたら承認させられましたね。
そしてこの手の職場だと、先ほど述べたように形式主義な傾向があるので、ハンコに限らず別のあらゆる面でも形ばかり重視してくる傾向があります。
私が経験したのだと、
・先方にメールしてから電話確認
・メールで宛名を書くときは役職あるいは部署順に書く
・研修の感想文を一定の行まで書かないといけない
など本当に色々ありましたが、要するにハンコ文化のある会社の元をたどっていくと、実は社風が形式主義の傾向があることが多いです。
最後に:ハンコ文化のある会社から脱出するためのポイント
ということで以上、ハンコ文化が蔓延している職場からはどうして逃げるべきかについて解説していきました。
といっても、ただその職場から逃げるだけでは、また似たようなところに行ってしまっては意味がないので、最後に転職するためのポイントについて解説したいと思います。
結論からですが、古い業界(建設、金融 等)は避けた方が良いですね。
というのも、古い業界だと体質が古くなりやすいからでして、私自身も実際に働いてみて分かったことですが、今回のハンコ文化も含めて色々形式主義だった職場に共通していたのは、やはり昭和体質だったことと、古い業界に属していたことですね。
ですから、例えばITやWEBなどの新進気鋭でデジタルの業界に絞った方が良いです。
下記記事でもITやWEBなどの新進気鋭の業界に特化した転職サービスを紹介していますのであわせて覗いてみて下さい
特に、他の一般の総合型転職サービスに比べてその業界ばかり探しやすくなりますので、せっかく理不尽で昭和体質な会社から抜け出したのにまた似たような会社に入ってしまった、というリスクを大きく下げられるでしょう。
ただ正確にはハズレを避けるという考え方が正しくて、新進気鋭の業界が全て体質が古くないというより、古い業界であればどこも昭和体質になりやすいというのが正しいです。
私も探してみて分かったことですが、新進気鋭の業界でも中には体育会系という評判の企業もありますが、それでも古い業界の方が圧倒的に体育会系の会社が多いですから、やはり例えばデジタルで新進気鋭の業界に絞って仕事を探す方がよほど上手くいきやすいと思います。
最後に、何よりITやWEBのような新進気鋭な業界は人気な印象で、私も狙ったことがありますが、昔は未経験でもすぐ入れたようですが、2022年現在だと書類選考すら通るのに苦労しました。
ですから、今回のハンコ文化も含めて体育会系の職場から抜け出したいのであれば、できるだけ早く行動することをおすすめします。
ということで、今回は以上です。