面接でスラスラ話せるようになるための方法をネットで検索してみると、
「いつもより大きな声で話しましょう」
「ゆっくり話しましょう」
「落ち着いて話しましょう」
的な意見がよく見られます。
確かに、大きな声で話したりゆっくり落ち着いたりすることは大切ですし、スラスラ話しにくいことのほとんどは緊張しているせいだと思います。
しかしながら、自分では落ち着いているつもりでも、第三者目線からすると結局緊張して見えることもありますから、自分だけの判断ではあてにならないでしょう。
ですから、そういう第三者目線で判断するためには、落ち着くとか大きい声を出すのとは別に、面接練習をしている自分の声を録音するべきだと言えます。
実際にやってみると分かりますが、録音を聞いてみると今まで自分が思っていたのと違い過ぎてびっくりしますから。
確かに、最初は自分の録音を聞くのはかなり勇気が要りますが、数回聞いてみると割と慣れます。
なお、念のためですが面接練習をする際は一応許可は取った方が良いです。ちなみに私も「録音してもいいか?」と聞いてみたところ、あっさり許可してもらいました。
そこで今回は、面接の練習時になぜ録音をするべきかについて具体的に解説していきたいと思います。
面接でつっかえつっかえにならないためには、練習時に録音をすべき理由
録音をしたときの姿が相手に見える姿
何よりの理由ですが、録音したときの姿(ここでは声)が相手にとっての姿ですね。
冒頭でも書きましたが、いくら自分では落ち着いているつもりでも、外から見たら落ち着いているとは限らないわけですね。
そして実際に録音を聞いてみると、自分の話し方が今まで思っていたのとあまりにも違っていてびっくりします。
ですから、自分が主観的に感じているだけではあてになりません。
ちなみに、私も面接練習を録音してみたことがありますが、あまりにも怯えているような感じがして予想外な思いをしましたね。
あとは、過剰敬語とか書き言葉を多用していて無駄に堅苦しかったり・・・
録音するまでは、「ちょっと自分は緊張しているかなぁ・・・」という程度の認識でしたし、敬語についても(100%とは言わないものの)ほとんどバッチリなつもりでしたが、いざ録音を聞いてみると先ほどのような結果です。
逆に言えば、本番の面接では、先ほどのビビったような敬語が堅苦しい様子をまき散らしていたということですね。
そういうおかしな様子を本番でも見せていないかどうかを知るために、録音というのは重要になります。
普段の自分の話し方の癖が分かる
録音をすることで、普段の自分の話し方の癖を見つけることができるわけですね。
先ほどと被りますが、自分の主観だけではすべては分からないからですね。
ネット上だと「落ち着いて話しましょう」などと一般的な情報しか出回っていませんが、自分の録音であれば独自の改善点が分かります。
まぁ、ネット上の情報だとすべての個人の改善点を網羅することができないので、当然かと言えば当然ですが。
そして、自分独自の改善点が見つかるのですから効率よく直しやすいわけですね。
例えば私の場合だと、先ほどのように、怯えているように見えたり言葉遣いが堅苦しかったりしたのが分かったので、面接本番ではまずややフランクめに話すようにし(もちろん初対面という意識は持ちながら)、言葉遣いについても厳密に使い過ぎないようにすることができました。
もちろん、(面接慣れもありましたが)実際に内定まで得ることもできましたし。
ですから、普段の自分の話し方の傾向を知って直しやすくするためにも録音は必要だと言えます。
スポーツと同じで、理論だけでは分からない
スポーツと同じですが、理論だけでは分からないです。
「自分のことばかり話すと相手がイラつく」とか「第一印象が~~」というように、心理面での理論を学ぶのは大事です。
上手くなるためには法則も知った方が効率が良いですからね。
ただ、法則だけ知っても自分の身体が覚えないと意味がありません。テスト勉強ではあるまいし、最終的に動かすのは自分の身体ですから。
学校の時の部活でもあったと思いますが、例えば野球が強くなりたいとき、物理学の教科書か参考書を読み漁ってどうすればホームランにするかという勉強をしませんよね?
それよりも、素振りを繰り返したり試合練習したりして身体で覚えようとすると思います。
それと同じで、面接の練習でも心理的な理論を知るだけでは意味がなく、実際に録音を聞きながら練習しないと効果が乏しいです。
単に練習を多くこなすだけでは意味がない
せっかく面接練習をやっているのに、単に数をこなすだけでは意味がありません。
もちろん場数をこなすことは大切ですし慣れて面接で緊張することもなくなってきますが、単に練習しただけで終わりとなると意味がありません。
目的は数をこなすことではなく上手くなることであり、そのためには振り返りが必要だからです。
そこで、後で課題点を見つけるために練習を録音するわけですね。
参考までに、私もまだ大学生だった頃、大学で面接練習会が開催されるたびに参加したことがあり、「よし、これだけ練習したから本番は問題ないだろう」と思って本番に臨んだのですが、結果は軒並み不合格。
こんなに練習した割には全然ダメじゃん?と思っていたのですが、一つ欠けていたのがあることが分かり、それはやはり単に練習会に参加しただけで練習した気になっていたことですね。
そこで、本テーマのように練習時の録音をすることで振り返りもするようにして、前述のようにしゃべり方等を改善して内定を得やすくしていったわけです。
要するに、ただ場数を踏むだけでは(全くではないのものの)時間の無駄と言えます。
最後に:自分を客観視すること
ということで以上、面接練習で録音する必要がある理由について解説していきました。
ネットでよく言う「落ち着いて話す」とか「いつもより大きい声で話す」という方法もありますが、それだけでは足りなくて、録音等をしないと本当に「落ち着いて大きな声で話している」かどうか分かりません。
単に話し方を変えようとするだけだと、自分の主観が入って「直したつもり」になってしまうからですし、実は相手からしてはつっかえつっかえで話していたということもありますから。
あとは、面接でスラスラ話せるようになるには場数が大事とも言いますが、前述のようにただ「練習して終わり」だけではダメで、自分の悪い癖等を振り返らなければ意味がありません。
それこそ自分の声を録音しないと、何が原因で面接で上手く話せないか分からないからですね。
ここで、「でも自分の声の録音を聞くのは恥ずかしい」という声もありそうですが、確かに最初は勇気は要りますが、数回自分の録音を聞いていくうちに慣れていきますし、少なくとも私の経験上はそうでしたから、ぜひとも面接練習に自分の声の録音を取り入れていっていただきたいと思う次第です。
それでは、今回は以上です。