働いている職場によっては、色々な分野の仕事をやらされることがあるかもしれません。
なお、ここでいう
「色々な分野の仕事をやらされる」
というのは、経理とか営業のような「職種」ではなくて、測量やコンサルなど「業界」の方の分野を指していますが、そういう業界的に色んな分野の仕事を任せられることもあるでしょう。
そして結論ですが、仕事をなんでもやらされる職場というのは長く居ても大変なだけで、逃げるべき職場だと言えます。
下記ツイートあるいは本記事でも解説していますが、この手の職場は、まず色々やらされるせいで結局中途半端にしか覚えにくいですし、俗に言う「配属ガチャ」と似ていますが、どんな仕事どんな上司に当たるか分かりませんから、相談以上にタチが悪いです。
欧米の会社の場合は分かりませんが、特に日系の昔ながらの企業だと、通常は部署異動か何かで色々な仕事をやらされますし。
よく「コンビニバイトは、色々覚えることが多い」と言われますが、現に私がそういう色々覚えさせられる会社で働いてきて、どういうことかが肌で感じましたね。
そこで今回は、色々な仕事を押し付けられる会社に長く居るのがNGな理由、および色々押し付けられない会社の見つけ方について解説していきたいと思います。
なんでもやらされる会社からは逃げるべき理由
全て中途半端に覚えるだけ
真っ先に思いつくこととして、全て中途半端に覚えるだけのことが多いです。
オールラウンダーとかジェネラリストというような一見格好いい呼び方がありますが、悪く言えば器用貧乏という意味ですからね。
そして理由は簡単で、脳のメモリーというのは限られているわけですから、何でも完璧に覚えようとしても、全ては深く覚えようがないですから。
しかも、時間も誰でも1日24時間と限られていますからね。
だったら、その分野だけ徹底的に覚えれば、分野は狭くても深さ的には能力が付けられるでしょ?という話です。
しかもこのご時世ですから、スキル重視の世の中ですし、知識が深いというのは重要です。
例えば私の場合、前職からの水道の経験が活かしたくて今の会社に入りました。
確かに水道もやるにはやりましたが、水道だけどころか道路や補償コンサルなど全く違う分野の仕事まで手伝わされましたし、仕事のやり方的にもデスクワーク(設計業務)メインかと思いきや、測量や施設点検など現場作業までやらされました。
特に、前職から扱ってきた水道とは全然違う分野の仕事となると、仕事に手を着けるどころか、見たこともない用語をいちいち最初から覚えるので精一杯でしたね。
現場作業についても、測量器具の使い方を上司から手取り足取り教えてもらうだけで沢山だったこともありますから。
その結果、道路から測量、補償コンサルまで、どれも概要だけなら説明できるレベルになったものの、(私の主観ですが)とてもではないですが担当になれるレベルではありません。
逆に、水道に関してはどちらかというと自信がありまして、まず前職でほとんど水道しか扱っていませんでしたし、今の会社でも割合的によく扱っていましたから、もう少しだけやれば担当にまでなれなくはないでしょう。
実際に上司からも
「一番手を動かすべきところで手を動かすことができた」
と褒められましたから。
ですから、仕事の覚えやすさという意味でも、色んな事業を扱っている会社は避けるべきですね。
純粋に仕事量が無駄に増える
あと、色々な分野をやらされると、純粋に仕事量自体が増えます。
その仕事を覚えたりこなしたりするのに一定の時間がかかりますから、単純計算で
分野の数×作業量
という感じで消費時間が増加していきます。
身近な例ですと、趣味などで色々手を出しすぎて逆に忙しくなったことはないでしょうか?
例えば私の場合ですと、趣味が筋トレですが、大学生の頃は英検取得にまでいっぺんにやろうとしたことがあります。
ところが、筋トレや英検取得に共通するのは、事務作業?をするために比較的膨大な時間や手間を掛けないといけないわけですね。
例えば筋トレであれば、運動するだけで最低数十分かかりますし、そこに、ジムに行く時間やプロテインを溶かしたりシェイカーを洗ったりする時間も加わるため、トータルでは時間がもっとかかります。
あと英検などの資格取得の場合、勉強の時間だけで一日数時間はかかりますし、勉強の「仕方」をネットで調べるだけでもトータルで一日1〜2時間はかかっていましたから、全体では一日5時間はかかっていた計算です。
こうして筋トレと資格取得をいっぺんにやろうとした結果、趣味のはずなのに毎日の自由時間がカツカツとなりました。
以上の事例と同じで、仕事に関しても分野の勉強から実務まで、分野の数に比例して作業量が増えますから、結果として長時間労働の恐れもあります。
任せられる仕事によってはブラックなことも
最後に、任せられる仕事によってはブラックなこともありますね。
色々やらされる会社というのは、同じ会社なのに業界が複数あるような状態なので、どの部門も均一してホワイトとは限らないのが厄介です。
例えば労働時間の面がありまして、私の場合だと残業自体はどの分野の仕事も変わらずでしたが、
夜勤は体を壊す!?夜勤をしたらカネ以上にデメリットが大きかった件
のように仕事によっては夜勤が発生する分野がありましたね。
当時は、業務量云々ではなくて時間帯的に夜にしかできない業務で、例えば線路付近の橋梁の点検業務ですが、他の社員たちが何週間も夜中に点検をしていたことがあります。
あとは夜間の交通量調査もありましてこれは私も実際にやりましたが、まず次の日が夜勤だと分かると、そのことで頭の中が一杯過ぎて寝つけませんでした。
また、当日になると作業中は寝不足なはずなのに妙に頭が冴える分、退勤時間になるとそれまでの疲れが一気に押し寄せるような感じでした。
入社前までは色々な仕事をやるとは知っていましたが、夜勤まで発生するとは予想外でしたね。
それから、労働時間以外にもパワハラ面でブラックなこともあります。
先ほどと同じ職場で測量を手伝ったことがありますが、上司が本性を出してパワハラをすることがありましたね。
その上司は、デスクワークの時は大人しかったですが、現場作業に出た途端、見た目だけ大人で中身がチンピラの男子中学生と化しました。
仕事で毎日怒られるのは、もう自分が悪いとかいう範囲を超えてるからね
でも解説していますが、指導教育というよりは単に揚げ足を取るのを目的に怒鳴っているようでしたし、酷い場合だと蹴ってくることまでありましたね。
あと測量以外にも施設の点検業務もやりましたが、パートナーだった再雇用社員が、やはり外の作業に出た瞬間に本性を現していました。
先ほどの測量の時よりはマシだったものの、やはり指導というよりは単なる揚げ足取りでして、人前で大声で怒鳴ることもありましたし、私が被っていたヘルメット越しに頭を画板で殴ってきたこともありますね。
というような感じで、色々な事業をやっている会社は、会社全体でブラック度がバラバラになりやすいです。
色々な仕事をやらされない会社の見つけ方
ということで次に、色々な仕事を押し付けられない会社の見つけ方を私のなりに解説していきますが、本記事のテーマとは逆で、できるだけその事業だけ専門にやっている会社を意識して探すとよいです。
会社の公式HPで事業内容の項目がありますが、その項目を読み込んで下さい。
当然ながらその部門しかないのですから、より会社全体でのホワイト度が均一になりやすいです。
今の会社に入る前までは、事業内容が絞られていた会社で働いたことがありますが、今の会社みたいに部門によってパワハラとか残業の酷さが偏っているような感じではありませんでした。
あとは、その部門しかないため、覚えるべき仕事の範囲も狭くて済みます。
前の会社の場合、専ら水道の仕事だけ任せられましたから、無駄に仕事の勉強時間が膨らむことはなかったですし、知識も比較的効率よく身につけることができました。
ですから、仕事を覚えやすくするためにもブラックな仕事に当たらないためにも、できるだけ色々な事業に手を出していない会社を選んでいただきたいです。
最後に:色々やらされる仕事からは転職すべき
以上、内容をまとめてみますと、色々な仕事をやらされる会社というのは、居てもメリットはないと言えます。
「色々覚えられる」などと言いますが、逆に言えば一つ一つ深く覚える余裕がなく全て中途半端にしか覚えることができませんし、そうなると転職にも不利になります。
例えばコンビニバイトは色々覚えることが多くて大変と聞いたことがあり、当初はどう大変になるのかが分かりませんでしたが、この会社に入ってみてからようやく分かりました。
そして何より、会社全体でブラック度が不均一になりやすいですし、転勤なんてさせられたらどんなブラック労働が待っているか分かりません。
特に、日系の昔ながらの会社だと転勤もよくさせられる場合が多いですから尚更厄介です。
したがって、色々な事業に手を出している会社というのは意外と逃げるべきだというのが結論です。
最後に一つアドバイスですが、仕事を探すときはできれば転職エージェントを使った方が良いですね。
個人的に一番大きかったのですが、手厚い転職サポートが付いている分、転職活動が上手く行きやすくなったり転職活動に伴う不安も一気に和らいだりしやすいです。
私が使ってみて気が付いたのですが、今の経歴やスキル的にどう対策すれば転職しやすくなるかについて細かくアドバイスしてくれましたし、応募書類の添削や面接対策もありまして、例えば知らずにやっている自分の悪い癖についても教えてくれるなど、やはり懇切丁寧です。
そしてもう一つですが、ホワイトな待遇の求人に出会いやすいですね。
そしてどうしてホワイトな会社に出会いやすいかですが、そもそも民間の求人媒体であるため企業側にとって求人を出すのに手数料がかかるのですが、逆に言えば手数料を出せるだけのしっかりした会社が集まりやすいからですね。
これも私自身が使ってみたのですが、むしろ見るからにブラックな待遇の会社を見つける方が大変でした。
しかも先ほどの転職サポートも含めて無料で使うこともできますから、仕事を探すときはできれば転職エージェントを使った方が良いわけです。
それでは今回は以上です。