親からも言われてきたと思いますが、世の中には「会社を辞めたら負け」という風潮が未だに多いですね。
私もまさに親から
「ずっとそこで働いた方が年功序列だし有利だよ?」
「また入ったり辞めたりするの?」
と言われてきました。
一方、「これからは転職が当たり前の時代だ!」「能力主義になりつつある」とも聞きますよね。
そして私自身も転職してきて分かったことですが、「嫌になったら辞めればいい」というのは実は正しいと言えますね。
確かに離職したという事実は残りますが、逆に言えば若いうちにより自分に合う環境を探すことができるからです。
誤解を防ぐためにですが、パワハラの「嫌なら辞めろ」が正論というわけではなく、無理に続けても自分にメリットがないという意味です。
ただし、辞めるといってもやはり無計画に辞めるのはNGでして、転職にはリスクが付きますし、何より無駄に経歴に傷を付けるだけにもなりますから、それなりの対策が必要です。
今回は、「嫌なら辞めればいい」は正論と言える理由、それから辞める際の注意点についてお話していきたいと思います。
「嫌だったら辞めればいい」は実は合理的な理由
年を取るほど転職に不利になる
まずは、年を取るほど転職しにくくなるわけですね。
そもそも年を取るとどうしても新しい知識を覚えにくくなりますし、年功序列が未だに残っていて年齢が高い人に高い給料を払わないといけなくなるのもあって、転職というのは若い方が有利なわけですね。
極端な話ですが、仮に前の会社を1か月で辞めたもののまだ20歳の人と、前の会社は何十年も勤めてきたもののもう50歳の人とどちらを採用したいかという話です。
もちろん実際はスキルとか別の要素も絡みますが、少なくとも年齢だけを見る限り、前者の20歳の人の方が採用したくなるかと思います。
何しろ社員として育てる余地がまだまだ大きいですし、中堅社員のときほど給料を払わなくても良いのもありますから。
よく3年は勤めろと言いますが、嫌な仕事を無理やり3年続けても、無駄に歳を取るだけで上記の話のように若さを活かした転職ができなくなってしまいます。
そうなると、無駄に歳を取るくらいなら若いうちに別の会社を探した方がマシという話になりますね。
そもそも転職というのは人生を変えるためにやること
私自身も転職してきて思ったことですが、転職というのは人生を変えるためにやる事ですね。
本来は、今の仕事が自分に合わないからこそ、より条件が合うために転職活動をするはずです。
私自身も、地元で働ける会社に移りたかったから転職活動をしてきました。
ですから、単に「会社を辞めるのは負け組」という言葉に従うだけだと、何だか目的と手段とが逆転しています。
もちろん無計画に仕事を辞めるのはさすがにNGですが、目的は辞めない事ではなくて、自分にとって苦痛なく働けることのはずです。
しかしながら、嫌な仕事だろうと「会社を辞めるのは負け組」だからといって思考停止で続けても、ストレスになるだけで何のために働いているか分からなくなることもあるわけですね。
しかも、そもそも途中で辞めてしまう恐れすらありますから(後述参照)、そうなると自分に合わないと判断したのであれば、早いうちにより自分に合う仕事を見つけた方が良いと言えますね。
嫌々続けても結局辞めてしまう
ここまでお話しすると、場合によっては「でも転職はリスクがあるし、嫌な会社だろうと続けた方がマシだろ?」と思うかも知れませんが、結局またすぐに辞めてしまいやすいです。
というのも、無理やり我慢してもストレスが溜まってどこかで限界が来たりするからですね。
私の経験上でもそうでして、過去に働いていた職場ですが、企業体質が古過ぎて特に上層部との価値観が合わな過ぎたので、結局一年程度で辞めてしまいました。
しかも、一つの職場だけの話ではなくて複数の職場で起きたことですからね。
特に、会社を辞めると経歴に傷がついてしまいます。
最近だと、日本でも転職が当たり前になりつつあると聞いたり聞かなかったりしますが、少なくとも現時点では未だに経歴の傷とやらを気にする傾向があります。
私も転職活動をしてきて肌で感じたのですが、面接の時によく
「今までの会社さぁ、1年ちょっとで辞めてるよね?短いじゃん?」
「ウチでは長く働いてもらわないと困るよ」
と指摘されましたから。
もちろんスキルがあるなら別ですが、特に未経験で異業種への転職をしようとすると、経歴の傷というのはあると困るわけですね。
そう考えると、最初から嫌な仕事なんてやらない方がマシという話になります。
最後に:注意点として無計画で辞めるのはNG
ということで、「仕事が嫌なら辞めればいい」と言える理由について書いていきましたが、これには注意点がありまして、無計画に辞めるのはさすがにNGです。
私自身もこうして会社が嫌なら辞めることを推奨してきていますが、会社を辞める以上は次の仕事が見つからないリスクもゼロではないですし、何より経歴に傷が付きます。
ですから、できるだけリスクを少なくし経歴への傷を少なく維持しながら転職を成功させないといけないです。
では具体的にどうすればいいかですが、私としては対策は二つありまして、
・嫌なことを明確化する
・行こうとしている業界のスキルを身に付ける
です。
具体的には、嫌なことの明確化・スキル獲得
まず前者の嫌なことの明確化ですが、ただ何となく嫌だから会社を辞めるのではなく、何が嫌かを特定してその嫌なことがない仕事を探すことですね。
例えば働き方とか企業文化といったものでして、私の場合だと前の会社で働く過程で昭和体質だったのが自分と合わないと分かって辞めました。
そして後者のスキルの獲得ですが、特に未経験で違う業界に行こうとすると難しかったりします。
私も全く何もない状態で異業種に転職しようとしたところ、書類選考すら通らなかったこともあります。
ではどうすればいいかですが、副業あるいは資格取得がお勧めです。
まず副業ですが、これは特にITやWEBのようなデジタル業界に行こうとしている場合についてですが、本を読むのとは違って実際に手を動かしながら能力を身に付けられるからです。少なくとも選考先に対するやる気のアピールにもなりますね。
もちろん、副業の分野は行こうとしている業界と同じ分野であることが前提で、ざっくりですがITならプログラミング、WEBならWEBデザインといった感じです。
私も、当時はWEBマーケティングの仕事を狙っていましたが、ブログでアクセスをある程度出したり(月間4,000~1万pv)検索上位の記事を増やしたりしただけで書類選考に通ったこともあります。
それから「スキル」ではないですが後者の資格取得については特に国家資格がお勧めでして、国家資格だと会社の業種によってはその資格を持っている人がいないとダメ(設置義務資格)だったりするので、その分企業側に喜ばれやすいからですね。
私も建設コンサルタントの面接を受けたことがあるのですが、面接官から
「資格(技術士等)があれば一発で採用だったけどなぁ・・・」
と言われたこともありますから、行こうとしている業界で有利な国家資格を取るのもお勧めです。
以上をまとめると、会社が嫌で辞める際のポイントとしては、
・嫌なことを明確にする
・副業や資格取得などで行こうとしている業界のスキル等を身に付ける
をやってみると良いかと思います。
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それでは、今回は以上です。