これまで日系の老舗企業を転々としてきましたが、「あれもダメ、これもダメ」、あるいは「あれもやれ、これもやれ」と事細かくルールが決まっていましたね。
それもビジネスマナーとかそういうレベルを超えていて、もはやそれをすること自体が目的になってしまっていたことも。
新卒の時は、老舗企業に限らずどの会社でもそんなものかと思っていました。
しかしネット上でも意味不明なルールのある会社の話を見てみると、日系の老舗企業だとか、今回紹介する「若手は○○するべきだ」「細かい言葉遣いについての指摘」といったように、私がいた会社の特徴とほとんど一致していましたので、本当におかしいルールだなと感じました。
今回は、自分の会社がおかしなルールまみれかどうかを見分ける“目安”という意味で、会社にありがちな意味不明なルールを紹介したいと思います。
ちなみに、今回紹介するものは全て私が経験したものでして、実はこの記事で紹介するもの以外にも色々あり過ぎて紹介しきれませんが、今回は特に目立ったものを書いていきたいと思います。
そして最後に、おかしなルールのある会社から転職するためにはどんなことに注意すればいいかについても解説したいと思います。
会社での意味不明なルール5選
苦労=美徳
個人的に一番嫌だったものですが、まずは苦労は美徳というのがありましたね。
もちろん、表向きは「成果を出さないといけない」と言ってはいたものの、私が今までいた会社だと苦労している社員=仕事が出来るという雰囲気がありましたね。
例えば、私が経験したものだと、定時帰り=絶対悪というのがありました。
まず、「みんな残業しているからお前もやれ」的なことを言われましたし、もっとひどいと「男なら残業しろ」と言われましたね。
しかも、定時ギリギリになってから仕事を振ってくることもありましたし。
あとは、昔の苦労を押し付けてくるのもあったですね。
例えば飲み会の席で、上司に
「俺が新卒の時は、毎日夜中まで残業して、家に帰ったら夜の1時まで資格勉強してたんだぞ」
と言われ、帰宅後や休日の過ごし方にまで文句を言われたことがありますね。
上司や先輩=絶対
次は、上司や先輩=絶対というルールですね。
もちろん基本的には上司や先輩の仕事上の指示は聞かないといけませんが、私がいた意味不明なルールのある会社だと、仕事上の指示云々を超えて、全てにおいて上司や先輩=上というような感じでしたね。
例えば、部下が何かを言うと(それも意見ではなくて間違い等を教えるときですら)、「お前は黙ってろ!」的なことを言う事ですね。
例えば、上司がPCの操作方法を間違えていたのでそのことを知らせたところ、
「ごちゃごちゃ言うな!」
と一蹴されましたが、他にも似たようなことを多々経験しています。
あとは、「お前」呼び、あるいは部下や年下への言動がとにかく威圧的なこともありますね。
まず普通に「お前」と呼んでいましたし、仕事の指示をするときは「おい!」「お前は○○をやれ!」みたいな感じでしたね。
細かな言葉遣いのミスをいちいち指摘される
3つ目ですが、細かい言葉遣いのミスについての指摘もありました。
私が経験したものだと、まず相槌の打ち方で指摘されましたね。
例えば、
「あー、そういう事ですね」
と相槌を打つと、
上司:「『あー、そういう事ですね』じゃないだろ?」
といった感じです。
後は、感想文や資料作成でも、やはり細かく文句を言われたこともありますね。
感想文も資料作成でも、書いた後は上司に添削してもらうのですが、重要な部分について指摘してくれるかと思いきや、
「この感想の書き方だとバカっぽい」
「この資料のこの部分はこういう言い方にしろ」
など、ほとんど細かい言い回しについての指摘ばかりで、その細かい言い回しを直すためだけに4、5回くらい再提出したこともよくあります。
メールしてから先方に電話確認
4つ目ですが、メールをしてから先方に電話確認するのも意味不明なルールでした。
私の場合だと、例えば上司から
「FAXかメールを送った時は、しばらく経ってから相手方に届きましたかと確認しろ」
と言われたことがありますし、今までいた他の会社でも似たようなことをよく言われてきましたね。
しかしよく考えてみると、2度手間ですよね?(それも自分にとっても相手にとっても)
届いたメール(あるいはFAX)を確認できていなかったら、基本確認できなかった方が悪いですし。
一応、私自身も渋々先方に電話確認までしたことがありますが、先方の反応も
「あー、それね。分かってる分かってる」
という感じでしたので、それだけメールしてからの電話確認は無駄だと感じました。
「新人や若手は雑用すべき」という決まり
最後ですが、「新人や若手は雑用すべき」というのがありましたね。
私の場合だと、特に目立ったのが電話応対や議事録作成ですね。もちろん、始業前に掃除しろというのもありましたが(それも無給)。
まず電話応対ですが、上司や先輩から「新人は電話応対しないといけないんだよ?」と言われるたびに「は?なんで?」と心の中で思ってきました。
そして一番不思議だったのが、電話の相手先である上司がいるにもかかわらず、その上司に「若手なんだから電話取れよ?」と言われたことですね。
百歩譲って上司自身が不在ならともかく、上司自身が直接取れば早いのに、若手(あるいは新人)がわざわざ電話を取らないといけない理由が不明です。
それから議事録について、“雑用”かどうかは微妙ですが事務作業という意味では雑用に近く、やはり新人にやらせる傾向がありましたね。
一番地獄だったのが個人メモと違って自分ではなく他の社員にとっても重要な事項を書き留めないといけない事でしたね。
それも会議があるたびに書かされ、その会議も月1回+不定期の会議とそこそこ頻繁にあったので、会社自体を辞めようと思ったこともあります。
最後に:おかしなルールのある会社から抜け出すには?
ということで以上、私が経験した会社のおかしなルール5選を解説しました。
では、こういうおかしなルールのない会社から抜け出すにはどうすればいいかですが、私としては、まず古い業界は避け、ITやWEBのような新進気鋭の業界を狙って転職活動した方が良いです。
古い業界というのは、建設やメーカー、金融など昔からある業界の事です。
冒頭で「老舗」と書きましたが、正確には“古い業界に属している会社”を避けた方が良く、理由としては企業体質が古くなりやすいからですね。
そして体質が古いと、今回挙げたような謎の意味不明なルールやしきたりが生まれやすいです。
それも私の経験上、個々の企業ではなく業界単位でそのような企業体質になりやすく、私も過去に3社古い業界に属している会社に居ましたが、全て似たような特徴がありました。
ですから、逆に言えばITやWEBのような新進気鋭の業界がお勧めです。
というのも、最近生まれた業界であり変化の早い業界ですから、逆に言えば体質が古くなりにくいですね。
もちろんITやWEBの会社が全てそうとは言えませんが、今回挙げたような意味不明なしきたりとかもないでしょうし、今の若者の価値観に合った会社を見つけやすくなるので、転職するのであれば新進気鋭の業界に絞った方が良いです。
最後に、下記記事でもITやWEB等の業界に絞った転職媒体を紹介しています。そのジャンルに特化していますので、総合型の転職サイトを使うよりも効率よくITやWEBの会社を探すことができると思います。
それでは、今回は以上です。