建設コンサル入社時の罠!これがあるときつい労働が待ってるから!

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 こんにちは、えぃです。

 建設コンサルタント業界を検討されている方の中には

・BtoB(企業同士で取引する業界)だからホワイトかも?

・他の建設系の業界とは違って、デスクワークで身体に負担がなさそう

といったイメージを持っておられるかもしれません。

 そして幸い、実際に本題の建設コンサルタント業界も、一般的には設計がメインなのでデスクワークも多めですし、役所が顧客なので基本的にBtoB(正確には取引先が政府や役所(Government)なのでBtoG)です。

 例えば、実際にBtoBである建設コンサルで働いてみたところ、どちらも顧客から理不尽に怒鳴られるどころか、中には問い合わせ窓口並みに丁寧な話し方で少しびっくりしたこともあります。
 詳しくは下記にて、建設コンサル業界の実態についてお話ししていますので参考になればと思います。
 【就活】建設コンサルタントはこんな業界(体験談)

 では本題です。そういう建設コンサル会社ですが、なんと罠もあり、実際に同業界で2社勤めてきて気づいたこととして、特に補償コンサルタントも扱っていると、BtoBのくせしてBtoCのような働き方を強いられます。

 それ以外にも、土砂崩れなどの災害があると、急な仕事が入って休日出勤も発生します。

 では具体的にどういう罠があるのか、今回は建設コンサルタントを3年間・合計2社勤めてきた私が、過去の経験をもとに解説していきたいと思います。

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建設コンサルでの注意点、ホワイト労働を目指すために!

補償コンサルタントもあるときつい

 一番大きいですが、補償コンサルタント事業を展開しているとBtoCのような振る舞いになりやすいです。

 下記ツイートでも解説していますが、建設コンサルタントのBtoB(正確にはBtoG)である特徴が事実上ぶち壊しになります。

 なお、初めての方のために補償コンサルタントとは何なのかを簡単に解説しますと、

・その地域から住民に立ち退いてもらう場合、立ち退くのに伴いそうな費用・損失の計算等

・公共工事をしようとするとき、騒音など周辺地域への影響を想定

・そのほか関連する業務

を、道路敷設などの公共事業をしようとする国や地方自治体の代わりに、我々民間の業者が行う(=受注する)という業界です。(少なくとも、私はそのように教わりました。)

 さて本題に入りますが、役所だけでなく一般市民ともやり取りします。そのため、BtoBの最大のメリットである「相手がお客様なのに接し方が丁寧」という要素がかき消されてしまいます。

 これはベテラン社員から聞いた話ですが、例えば役所がその地域に道路を敷こうとすると、そこに住んでいる市民から確認をとる、あるいは場合によっては土地を買わなければなりません。
 当然ながらすべての市民が快く許してくれるとは限りませんので、中には「先祖代々引き継いだ土地だから絶対嫌だ!」と拒絶するなど、頑固な市民もいるそうです。

 なお話がそれますが、学生時代のアルバイトでも、こういうBtoCの仕事を計2年近く経験しましたが、中には「今忙しい!」などと冷たい返事をするお客様もいたほか、タメ口で話されるといったこともありました。

 特に私のように気弱な場合だと、精神的にかなり苦労するかもしれません。ですから、BtoBはBtoBでも「補償コンサル」も展開していると要注意だと考えます。

災害復旧の案件が入ること

 その他の罠ですが、まず災害復旧の案件です。

 これは本当に突然入ってくる案件自然現象による不可抗力であり、どの建設コンサル会社にとっても降りかかります。
 ただ正確には、取引先である役所からいきなり「この仕事やれ」と頼まれるというより、他の一般の案件同様に営業部隊が受注しにいきますが、それでも緊急性が高いです。

 どんな感じかといいますと、私の場合は休日出勤までしました。守秘義務の関係で詳しくはお話しできませんが、大雨で崩れた道路を復旧するための設計図を作ってほしいという案件でした。早く復旧するためなのか、ある日突然上司から手伝うよう頼まれましたし、図面も計算書も役所から作成を急かされたことがあります。

 当然ながら日数が普段の案件よりも限られるため、1日でも多く出社しなければなりません。そこで、私がいた課の社員個々人の作業計画まで設定させられ、本来は夏休みだった期間のうち、この日は休日出勤しなさいと命じられました。それも休日出勤した日は午後の半日以上潰していました。

 以上のことから、その会社が、というより建設コンサル業界であれば災害復旧の案件はつきもの、と想定しておいたほうがよいです。

測量など現場の仕事もよく扱っているとしんどい

 最後は、測量などの現場の仕事もよく扱っているかどうかです。

 まず、上司によっては本性を出してパワハラしてくることもありまして、

現場仕事なんかやりたくない!建設コンサル選びで失敗するとこうなる【体験談】

でもありますが、上司によってはデスクワークの時は大人しくても現場に出た途端に、平気で人前で怒鳴ってきますから。(しかも一般市民の前で)

 もちろん、優しい上司も一定数いますが、私の経験上だと本性を出す人もそこそこ多いですね。

 あとは、(どちらかというと好みの問題ですが)肉体労働そのものですから、外での作業が嫌いな人にとっては結構ミスマッチになると思います。

 足腰もそこそこ使いますし、特に夏にやると特に地獄で、熱中症もありますが個人的に汗が非常に鬱陶しいです。

 あの拭いても拭いても身体から水が噴き出してくる感じが嫌いですし、35度超えの猛暑日なのにヘルメットやら長袖やらと見るからに体温が逃げなそうな格好を義務付けられるのも苦痛です。(これはケガ防止のためですが、それでもそういう格好は嫌です・・・)

 一応、秋や冬になるとこういう不快感が一気に吹き飛びますし、デスクワークのようにずっと同じ場所にこもっているわけでもないため、場合によっては外での作業の方が楽しいかもです。

 それでも屋外で身体を動かす作業については、個人の好き嫌いにも依存しますし、特に屋内が好きな人にとってはがっかりするかもです

対策法:どんな仕事(事業)かを把握

 それでは、どうすればできるだけ罠を避けることができるのでしょうか。

 それこそ会社HPの事業内容の項目を読み込むことだと思います。特に、測量も上下水道設計も橋の点検もやるといったように、いろいろ手を伸ばしていないかどうかを把握した方がよいと思います。

あわせて読みたい:仕事をなんでもやらされる職場は長く居てはならない理由!

 中には「またHP確認かよ・・・」と思うこともあるかもしれませんが、当たり前のようで心底重要だと感じています。

 もちろん、どの会社のHPの内容も正確とは言えませんが、少なくともまともな会社であればその事業をやっていると書いてあれば、本当に行うと思います。

 私も、上下水道と廃棄物施設の設計に特化していると謳っている会社と、設計だけでなく他にも色々手を出していると主張している会社と、2社勤めてきましたが、前者の仕事はほとんどデスクワークかつまさにBtoBコンサルのような振る舞いでしたし、後者では前者のような振る舞いの仕事とは別に、測量のような現場作業や、補償コンサルなど一般市民も巻き込んだ仕事まで幅広く手伝いました。

 ですから、イメージとのギャップを防ぐために事業内容は細かく把握しておきたいです。

 なお、災害復旧に関しては不可抗力ですが、これも強いて言えば事業内容の確認が大切で、例えば復旧工事のための“設計”が大半なのか、あるいは被災した“現場に出向いて調査”するのがメインなのか、といったことを把握できれば、少しでもギャップが避けられるかと思います。

最後に

 他の業界でもそうですが、建設コンサルといっても扱う仕事の種類が意外と広いため、それこそ事業内容を細かく把握しないと予想外な事態に遭うリスクが高まります。

 あとは転職の場合、どちらかというと過去の経験やスキルが生かせるのがメリットなのに(少なくとも、私の過去の経験がそうでした)、違う業態に入ってしまうと例えば上下水道→測量へ転職といったように、また一からやり直す羽目にもなると思います。

 という事で今回は以上となります。せっかくBtoBを選んだのに実はBtoCのような振る舞い、あるいはその他ミスマッチのないような就職・転職活動を送っていただければと思います。

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