上司に詰められるときなどで、何か説明しようとすると
・「口答えするな」
・「お前は黙ってろ」
という感じで一蹴された経験が多いかと思いますが、私自身も似たような経験をよくしてきました。
例えば上司と設計図を描いていた時、上司がCADソフトの操作を間違えていたので、「それはこうやって操作します。」と指摘したところ、
「ごちゃごちゃ言うな!」
と一蹴してきたので、心の中で
「は?大事なことだろwww」
と思っていましたが、他にも似たようなことを何度も経験してきました。
もちろん、上司のやっていた設計図の作業もどんどんおかしな方向に進んで、結局修正する羽目になりましたがね。
ネット上だと「口答えするなと言って来る上司への対処法」的な記事がありますが、私からすれば、(1回とか2回ならともかく)常に「口答えするような」と言ってくる上司の場合、無理に相手にするより、そもそも関係を絶った方が良いです。
どうやって関係を絶つかですが、一番なのがそもそも「口答えするな」と言ってくる上司がいる環境から抜け出すことです。
というのも、そういう人を上司にしている時点で、会社の文化自体が時代遅れだからですね。
なお誤解を防ぐために、この記事で「口答えするな パワハラ」というワードでの流入が見られますが、厳密には「口答えするな」自体は即座にパワハラとは断言できないです。
しかしながら、そういう言葉を使う時点でパワハラ職場の可能性が高いので、どっちにしろ要注意ですね。
そして最後でも解説しますが、こういう時代遅れな会社から抜け出すには、個人的にはITやWEBなどのデジタル業界一択ですね。
ちなみに私が実際にWEB業界に行ってみて変化したことについて、下記の記事で紹介していますのでこちらも合わせてどうぞ。
そこで今回は、「口答えするな」と言ってくる会社はパワハラ職場の可能性が高い理由について解説するとともに、そういう会社から抜け出すポイントについても解説したいと思います。
「口答えするな」はパワハラ職場の可能性が高い理由
そもそも「口答えするな」は上から押さえつけるためのワード
そもそも「口答えするな」は上から押さえつけるためのワードですね。
正確には、即座に「口答えするな=パワハラ」とは断言できないですが、「お前は黙ってろ」みたいな感じで、一方的に黙らせることができるワードです。
例えると、謝ると「すみませんでしたじゃねえんだよ」、あるいはダブルバインドでよくある「理由を言え」→「言い訳するな」のようなものですね。
どちらも共通するのが意見どころか相手に伝える必要のある内容ですら言おうとすると怒られる状態であることですが、「口答えするな」「ごちゃごちゃ言うな」の場合もこれに近いイメージです。
そして問題なのは、そのままパワハラに発展してもおかしくないことですね。
前述のように「口答えするな」自体はパワハラとは言い切れないですが、そもそも相手を一方的に従わせているので、相手が反撃できない状態だからです。
私自身もパワハラ上司に遭遇したことがありますが、まさに「口答えするな」や「黙って言うこと聞け」というようなことをよく言われました。
特に相手が上司の場合、自分の方が偉いという立場が利用できるので、尚更タチが悪いですね。
「上司に口答え」を認めない=意見を受け付けない
「口答え」を認めない人や職場の問題点は、部下による意見を認めようとしないところですね。
要は、「俺の言うことは絶対だ!」という状態です。
「口答え」というと上司への反抗のような感じがしますが実は反抗とは限らず、むしろその多くの場合は意見、あるいはそれどころか問題点の指摘やフィードバックだったりします。
もちろん最終的な意思決定権は上層部にあるので何とも言えないところもありますが、それでも部下の口から出てくる言葉は(「はい」「いいえ」を除いて)全て「口答え」扱いしてくるとなると、色んな意味で問題がありますね。
例えば、私も似たようなことを言われた経験がありますが、上司と一緒に設計図を描いていたのですが、上司が描画用ソフトの操作を間違えていたので、私は「それはこうやって操作するんでしたっけ?」と指摘したところ、
上司:「ごちゃごちゃ言うな!」
と一蹴してそのまま作業を進めてしまい、結局そのままおかしな方向に進んでしまったことがあります。
もっと大きいのだと、打ち合わせに使う資料を作るときも、私が「ここは相手(取引先)に確認取った方が良いですよね?」と確認したところ、やはり上司に似たような事を言われたことがありますね。
幸い、打ち合わせの資料に関しては結局問題は起きなかったのですが、それでも部下の意見(というより意見ですらないものまで)を問答無用で突っぱねるのは、感情論とかではなく実際の仕事への影響という意味でも問題ありです。
百歩譲って、「いや、それは必要ないからこれで良い」と理由をサラッと言って断るならともかく、「お前は黙ってろ」的な発言は違いますね。
それだけ上下関係が強い
結局ここにたどり着くのですが、「口答え」を認めない時点で、会社自体が上下関係が強い証拠とも言えます。
どういうことかですが、年上あるいは上司=絶対的に偉いという雰囲気があるので、「俺は上だぞ!」「俺の言うことは絶対だ!」と誇示するために「口答えするな」と言ってくるわけです。
そもそも「口答えするな」=「黙って言うことを聞け」っていうことですし。
私がいた職場だと、特に年代が上の社員ほどこの傾向が強かったですね。
例えば、冒頭のように「ごちゃごちゃ言うな!」と言ってくる上司も定年を過ぎていました。
他にも似たようなことを言ってくる上司がいたのですが、ほぼ全員共通して40代後半~60代でした。
この手の職場だと、「口答えするな」「ごちゃごちゃ言うな」に限らず、他でも相手を下に見る言動がありまして、まず平気で「お前」と呼びますし、仕事の指示をするときも「おい!」と乱暴に呼ぶこともありますね。
ちなみに私の場合だと、「お前」呼ばわりも「おい!」と呼んで指示してくる人もやはり高齢な社員の方が多かったですし、口調もまるで上から押さえつけるような話し方でした。
ちなみに、今まで職場を転々としてきたのですが、逆に若い上司や先輩で「口答えするな」とか「お前」と呼んでくる人を見たことがなく、相手が部下や先輩なのに目線を合わせてくれる人が殆どでした。
ということも踏まえると、「口答えするな」と言ってくるのは本当に古い価値観だなと感じましたね。
そして後ほど詳しく解説しますが、上下関係がきつい環境が嫌なのであれば、IT・WEBのようなデジタル業界一択かと思います。
ITやWEBのように新しい業界だと、人間関係がフラットになりやすいわけですね。
ちなみに私が実際にWEB業界に行ってみて変化したことについて、下記の記事で紹介していますのでこちらも合わせてどうぞ。
結論:そもそも会社自体が時代遅れであり抜け出すべき
ということで色々と解説しましたが、私からすればそもそも上司に「口答えするな」などと言われるような会社からは転職することをお勧めします。
ネット上では、「口答えするなと言って来る上司への対処法」的な話が載っていたりします。
しかしながら個人的には、合わないのであれば無理に相手に合わせず、そもそも環境自体を変えてしまった方が良いんですよね。
私も今まで5社くらいを見てきて気づいたのですが、そう言ってくる人を上司にしている時点で、大抵は会社の文化自体が時代遅れですし、具体的には「部下を厳しく育てるべき」「上司(先輩)は絶対」という文化になっています。
部署異動もあるのではという話もありますが、先ほどと被りますがその人だけでなくて会社全体がそういう文化であることが多いですから、仮に希望を叶えて貰ったとしてもまた似たような人に当たってしまうことが多いです。
というかそもそもその会社にいる時点で、わざわざそういう文化圏のところに飛び込んでいるようなものですから、やっぱり環境そのものを変えた方が一番だと思います。
時代遅れでない会社を探す方法:デジタル業界に行くこと
ではどんな職場なら良いかですが、私としてはいわゆるJTC(ここでは老舗企業や建設・メーカー等の古い業界)、ITやWEBのようなデジタル業界の仕事を狙った方が良いです。
もちろん例外はありますが、ITやWEBなどのデジタル業界だと、変化が早い業界ですから「古臭い企業体質」にはなりにくいです。
それこそフラットな環境になりやすくなったり、いわゆる「理不尽な上司」がいなかったりします。
私もWEBサービスをやっている会社で働いたことがありますが、上司が部下に敬語を使う事すらよくありましたからね。
一方、JTCだと俗に言う「昭和体質」な会社になりやすく、例えば上下関係がきつくなりやすいので、今回みたいに時代遅れだったり「口答えするな」と言われるような環境だったりします。
ITやWEBとは違って、最近生まれた産業かつ慣習や考え方が常にアップデートされるというわけではないので、例えば「上司や先輩の言うことは絶対」など昔のままの考え方が残りやすいです。
ですからITやWEBのような新進気鋭の業界がお勧めなわけですね。
逆に、IT・WEB業界の場合は言われた事だけやりたいという人には向かないのですが、軍隊みたいに上から押さえつけられるのは嫌だ!という人にはピッタリかと思います。
この辺については詳しくは下記にて、私がWEB業界に行ってみた体験談について紹介していますので、こちらも合わせてどうぞ。
それでは、今回は以上です。