仕事=忙しいというイメージもありますが、それと並んで精神的ストレスというイメージがあると思います。
そしてこういう精神的ストレス云々というのは、私の経験を振り返る限り、根本は法人が顧客かどうかと会社の雰囲気がどうかの2点が関係すると言えます。
特に正社員で総合職とかになる場合、仮に営業職でなくても両者ともにそこそこ接することになるでしょうし、仮に事務職のようなバックオフィス業務だったとしても、後者の「会社の雰囲気」なら関係してくるでしょうから。
そこで今回は、精神的に楽であるかどうかを重視するには、BtoBかつ企業体質が古くない会社を選ぶべき理由について解説していきたいかと思います。
なお、「BtoB」というのはBusiness to Businessの略で、法人が顧客である状態を指します。例えば、企業→その企業にお金を貸す銀行といったものを思い浮かべれば分かりやすいですね。
ちなみに、個人が相手だと「BtoC」でBusiness to Consumerの略です。要は私たち一般消費者向けの商売のことであり、それこそAmazonとかその辺のスーパーのようなものを思い浮かべればよいです。
楽な仕事を探すにはBtoBかつ体質が古くない会社を選ぶべき理由
BtoBだと「モンスター客」「クレーマー」が少ない
あくまで傾向ですが、BtoCよりもBtoBの方が俗にいう「モンスター客」とか「クレーマー」が少ないからですね。
まずBtoBの場合だと、言い方が変ですが「しつけがある」状態ですね。客先の担当者は会社の看板を背負っているのですから、当然自社のイメージを落としたくないわけです。
一方BtoCだと、もしかしたら過去にも経験があるかもですが、要は一般消費者になった途端に態度が変わって、「業者が何でも解決してくれる」という気持ちになることもあるでしょう。
ですからその気持ちから、場合によっては業者に感情的に文句を言うこともあるでしょうけれど、BtoCの会社で働くとその文句を受ける側に回るわけですから、そりゃ大変だろという話です。
ちなみに私の場合だと、まず客先による接し方がBtoCのところで働いていたときとはまるで違っていまして、まず対面での打ち合わせだと、「客」ではなくてどこかの業者と話しているような感じでしたから。
あとは電話でやり取りする場合、まるでお問い合わせセンターのような話し方だったことも。
ただし打ち合わせでも電話でも、顧客は顧客なのでさすがに少しフランクめでしたが。
ちなみにBtoCの場合、アルバイトでの経験となってしまいますが、本当に色んな利用者がいまして、BtoBの時よりもタメ口とか友達のような接し方が当たり前で、中には「今忙しい!」という感じで冷たくされたことも。
ですから、まずは外部で接する相手によって、精神的なストレスが少ないかどうかが決まってくるわけですね。
体質が古いと、人間関係やパワハラ面でしんどい
あとは体質について、古い体質の場合だと人間関係とかパワハラの面で精神的に楽になりにくいです。
(今から挙げる業界に属していたら申し訳ないですが)具体的には建設や金融、メーカーなど昔からある業界だと体質が古い傾向がありまして、体質が古いと体育会系の雰囲気がはびこることが多いです。
ですから、俗にいう「パワハラ」まで横行しやすいですね。
少なくとも私の経験上はそうでして、当時勤めていた会社の業界が建設・土木系でしたが、その会社はどうやら「部下を罰して育てる」文化があったようで、揚げ足取りとか人前での公開処刑(怒鳴る)も普通にありましたし、罵倒してくる人曰く「怒鳴った方が育つ」。
あるいは怒鳴る代わりに説教もありまして、小さな欠点まで無理やり見つけてはあたかも大ごとかのように見せ、それに対して長時間責め立てることもありました。
1日数時間の説教は当たり前で、酷い場合だと夜中の9時を回ったこともありましたから。
ちなみに、翌日にいつも通り仕事に行こうとすると一気に気分が悪くなったこともありますね。
当時はまるで学校か運動部にいたかのように体育会系な社風でしたし、上記のように体調への悪影響まであり得ますから、前述の取引先の面だけではなく社内の文化もどうなのかについても目を向けなければなりません。


体質が古いと、無駄が多い
他にも、企業体質が古いと業務における無駄も多くなりやすいです。
これは精神的にどうこうに限った話ではないですが、一応無駄が多い事によってもストレスに関わってくるでしょうから、あえて書かせていただきました。
そしてどういうことかですが、まず我々労働者が嫌いな通勤がありますよね。
満員電車といい渋滞といい、昔はともかく現在だとリモートワークが生まれてきていますし、通勤自体が無くても大丈夫な仕事も多くなったにもかかわらず、未だに通勤を強要してくることもあるでしょう。
私の場合だと車通勤の渋滞がありましたが、まず他の車がビクとも動かなくなりますし、始業時間から1時間早く出ても遅刻しそうになったこともあります。
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あとは、PCとかクラウド上でやればいいのに、未だに紙とかハンコを強要することもあるかと思います。
私の場合だと、建設コンサルでしたが、一応電子データでの納品も認めてくれる客先もあるものの、やはり紙での納品を求めてくる客先がほとんどでした。
そして何が時間がかかるかと言いますと、図面とか計算書で一部でも間違いがあるとPC上でデータを直してから印刷してチェックして、また間違いがあると以下同文・・・となることであり、そのせいで残業時間が40時間を超えたこともあります。
というような感じで、前述のBtoB云々とか人間関係だけでなく無駄が多い事でも、実は想像以上にストレスになるわけですね。
BtoBを選ぶ際の注意点:法人と同時に個人とも接する仕事には注意
BtoBを選ぶ際に注意していただきたいことですが、法人だけでなく一般の個人とも接するようなビジネスモデルの会社には要注意です。
一般の個人とも接するわけですから、BtoBのメリットである「モンスター客がいない」という特徴がかき消されます。
例えば、私が属していた建設コンサルでいうと補償コンサルが挙げられますが、要は市役所等が公共工事をするとき、代わりに工事箇所の周辺に住んでいる人(=一般市民)と交渉するのが補償コンサルの役割ですから、当然ながら一般市民とも接するわけです。
もちろん客先自体は官公庁ですが、接する一般市民に関してはBtoC同様に色んな人がいるわけですから、「モンスター市民」もいるわけですね。
これはベテラン社員から聞いた話ですが、例えば市役所がその地域に道路を設置したいとき、その周辺に住んでいる土地の所有者に対してその土地を買い取らせてもらうよう交渉しなければならないのですが、所有者によっては「土地を売るとか絶対嫌だ!」と頑固に主張してくる人もいて、それへの対応で結構気を遣うとのことです。
こういう一般個人まで関わってくる仕事だと、BtoBはBtoBでも普通の個人相手の仕事並みに気を遣わないといけなくなりますから、かなり分かりにくいポイントと言えます。
最後に:あくまで傾向だが、それでも確率は増やせる
ということで、精神的に楽な仕事を選ぶためのポイントについて解説していきましたが、最後に注意点がありまして、それはあくまで「傾向」であることです。
BtoBはBtoBでも、中には上から目線の担当者がいるかもしれませんし、ITとかWebなど新しいとされている業界でも、中には高齢者ばかりかつ体育会系の社風の会社もあるかもしれません。
ただ、それでも私の経験から言いますと、それでもやはり精神的に楽な仕事に出会える「確率」に関しては増やせるでしょう。
よく個人向けの飛び込み営業は結構ストレスが大きいと言う一方、法人向けの営業に関してはそこまで聞かないでしょうし、実際に私の経験でも(アルバイトでしたが)、やはり個人相手の方が圧倒的に気を遣いました。
あるいは企業文化についても、よく仕事の人間関係のストレスが~と聞くと思いますが、それも大半はメーカーなど昔ながらの業界での話の方をよく耳にするでしょうし、これも私の経験からすると、まさに当てはまっていましたから。
ということを考えると、少なくとも「可能性を上げる」という意味でも、精神的に負担が少ない仕事を選ぶには今回紹介した方法はお勧めですね。
それでは、今回は以上です。