「見て覚える」と言ってくる職場は特に日本だと多いようですし、見て覚えろが嫌い過ぎて消耗していると思います。
私がいた会社だと「仕事は盗んで覚えろ」、あと似たようなのだと仕事で「一度しか教えない」という感じで新人に丸投げするような指導をしてくる会社もありました。
そして結論からですが、「見て覚えろ」は実はオワコンであり、指導力がない証拠ですね。
確かに昔の時代であれば、「見て覚える」だけでもある程度は覚えられたでしょうし、そもそも職人の時代だったのでそれが当たり前だったでしょうが、どっちにしろ現代だと違います。
ちなみに私自身も、今まで4社以上に転職してきて気づいたのですが、本当にゴリゴリの日系企業ほど「見て覚えろ」としてくる傾向が非常に強かったので、実体験からしてそう感じています。
そして対処法ですが、メモを取るなどして仕事を覚えようとするのもそうですが、何より自分を無能・サボりと思わないことですね。
もっと言うとそもそも転職してしまった方がよくて、私としてはITやWEBなどの企業文化が進んでいる業界(デジタル業界)に行くのをお勧めします。
ちなみに私が実際にWEB業界に行ってみて変化したことについて、下記の記事で紹介していますのでこちらも合わせてどうぞ。
という事で今回は、
・「見て覚えろ」はどうして時代遅れで指導力のない証拠なのか
・会社を辞めずにできる対処法
・そもそも時代遅れでない会社の探し方
について解説したいと思います。
「仕事は見て覚える」は時代遅れで指導力がない証拠である理由はただ一つ・・・
教育というより完全に新人への丸投げ
一番の理由ですが、完全に新人に丸投げしているからですね。
要は、ちょっとだけ教えれば勝手に新人本人が育っていくだろうと勘違いしている証拠ですね。
百歩譲って経験者なら分かります。しかしながら、新卒とか未経験だとそういうわけにはいかないです。
ちなみにこの「見て覚える」ですが、昔の時代で職人が後継者である弟子の職人を教育するために使っていた手法のようですが、そうだったとしても現在の時代にはそぐいません。
確かに昔なら、年功序列のおかげか放っておいたとしても新人たちはある程度育ったでしょうが、今はそういう時代ではないですし、何よりパワハラパワハラとうるさい時代ですからね。
あとこれはどっかの情報をかき集めているだけでなく実体験でもそうでして、今まで4社以上の会社を経験していますが、やはり古い体質の会社やゴリゴリの日系企業ほど「見て覚えろ」と言ってくる傾向が強かったです。
しかも「見て覚えろ」といってくる場合に限って、大半は指導というよりただのパワハラに発展していったりしていましたからね。(人格否定など)


もちろん全ての日系企業がそうとは言えませんが、それでも上記のような実体験からしても、「見て覚えろ」は時代遅れかつ指導力がない証拠です。
仕事は見て覚えるなんて無理という人へ:対処法
引き続き仕事を覚えようとする
ただ、会社自体を辞めるにはまだ抵抗があるかと思いますので、会社を辞めずにできる対処法について解説しますと、大前提として引き続き仕事自体は覚えようと努力することですね。
例えば、気になったところがあればすぐメモする、質問するなど、今まで耳にしてきた基本的なことがそうです。
自分から覚えようとするのとしないのとでは、当然自分から覚えようとした方が今後の会社員人生がスムーズに進みますよね。
しかしこの記事を読んでいる時点で、恐らく覚えようとする努力自体はしているものの、それでも困っているはずですよね。
そもそも自分ではなく教える側に問題があるわけですからね。
【重要】モンスター社員に近づいてみる
もっとやって欲しいことですが、モンスター社員に近づいてみるのをお勧めします。これをやってみることで、転職しなくてもホワイトな働き方に近づけます。
さすがにモンスター社員になるのはちょっと・・・と思うかも知れませんが、要は考え方を変えてみる(少しだけ手を抜く等)ということです。
もし「俺は一生この会社に身をうずめるんだ!」「自己犠牲してまで尽くしてやる!」と思うのであれば別ですが、大半の場合はそうではないですよね?
冷静に、仕事というのは結局は生活費のため・自分のためですから、(もちろんバックレる・備品を盗むとか明らかな違反はマズいですが)考え方的にモンスター社員に近づくのをお勧めします。
具体的にどんな感じかですが、私の場合だとできるだけ「上司(先輩)と自分は対等」と考えるようにしていましたし、仕事についてもテストでいう70点を目指すようにしました。
このおかげで、変な罵声を浴びせられてもそこまで萎縮したりしなくなりましたし、作業についてもかえってスピードが上がってミスも減りましたね。
他にも徹底したのが付き合い残業を避けることで、「みんな残業しているからお前もやれよ」と言われようが無視しましたし、このおかげで毎日定時で帰ることができましたね。
こんな感じで少しいい加減になってみることで、ホワイトな働き方に近づくことができました。
「モンスター社員の教科書」(有料記事)だともっと詳しく学べる
ちなみにモンスター社員に近づく方法をもっと知りたいのであれば「モンスター社員の教科書」(「ひつじ先輩」著)をお勧めします。

この記事を読むと転職しなくても毎日を少しでもマシにする方法を学べるでしょう。
一応有料記事(3,000円)となってしまいますが、無料で学べるところもありますし、無料の部分だけで基礎的なコアなポイントを知ることができます。
【重要】自分を無能・サボりと思わない事
もう一つやって欲しいのが、自分を無能あるいはサボりと思わないことですね。
前述のように、「見て覚えろ」はそもそも教える側の問題ですからね。
しかもこの記事を読んでいる時点で、メモするなどで覚えようと努力しても上手くいかなくて悩んでいるでしょうからね。
しかしながら、「見て覚えろ」と言ってくる本人とだけ一緒にいると、無能・サボりだと錯覚しがちなのでかなり厄介です。
ですから自分を無能・サボりと思わないためには、他の人の意見も聞かないといけないわけですね。
今まで6社くらい勤めてきて、そのうち4社目(ルート営業)で働いていた大企業ですが、この会社の上司もまさに「見て覚えろ」というスタンスですね。
しかも、この上司は「1か月かかっているのに全然覚えてないね」と言ってくるので、「やっぱり自分は無能なのかな?」と思ってきました。
しかしながら他の先輩たちの話を聞いてみると、みんな「1か月で新しい職場の仕事を覚えるなんて無理」「逆に覚えられたら超人」と言っていましたので、やっぱり教える側の問題だなと確信しました。
ということで、「見て覚えろ」と言われる場合の対処法は、まず自分ではなく教える側の問題だと考えることで、そのためには「見て覚えろ」と言ってくる人以外の他の人にも相談してみるのが重要ですね。
仕事は見て覚えるなんて無理という人へ:時代遅れでない職場の探し方
ということで、「見て覚えろ」は時代遅れである理由とそれへの対処法について解説しましたが、もっと言うと、そもそも「見て覚えろ」と言ってくるような職場からは転職した方が良いです。
「えー転職??リスクあるだろ?」「部署異動で対応できるだろ?」という意見もありそうですが、何も仕事を辞めてからする必要はなくて、今の仕事は続けながら仕事を探すこともできます。
それから部署異動についても、今まで4社を経験した身からすると、「見て覚えろ」も含めてその上司個人だけでなく会社全体でそういう文化になっていることが多いですね。
しかも、仮に部署異動で一発で解決できるのであれば、今頃は人間関係で仕事を辞めたいと思う人なんていないはずですからね。
ではどうすれば良いかですが、後述のように企業文化を重視しながら仕事を探すのをお勧めします。
企業体質の古さに要注意:昔からある業界(建設、不動産等)を避けること
今まで4社を経験したのですが、「見て覚えろ」と言ってくる職場に共通していたのは、企業体質が古い会社であることです。
というのも、企業体質が古い=考え方が古い=時代遅れということですからね。
ちなみに企業体質が古いというのは、いわゆる「昭和体質」のことです。
そして企業体質が古い会社に共通しているのは、建設や不動産など昔からある業界であることです。
今まで勤めていた4社も、具体的には建設コンサルタント、専門商社(ルート営業)、レンタル業大手(ルート営業)ですが、本当に全部共通して考え方が古かったですね。
まず今回みたいに「見て覚えろ」が流行っていましたし、それ以外にも運動部みたいに上下関係が強かった上、紙ハンコ文化など業務がアナログでしたからね。
という事で、転職に失敗しないためには、まず企業文化の古くなりやすい昔からある業界(建設等)を避けた方が良いですね。
時代遅れでない職場を探すにはIT・WEB業界が一番
ではどんな業界なら良いかですが、ITやWEBなどのデジタル業界をお勧めします。
デジタル業界というのは、ベンチャー企業でよく見かけるネット広告運用の仕事やサイトの運用(よくあるWEBマーケティングやSEOコンサル等)、プログラマーなどテック系をイメージすると分かりやすいです。
そしてデジタル業界だと、変化が激しい業界なので企業文化も進みやすいです。
私自身も、正確にはプラットフォームサービスを展開しようとしているベンチャー企業に一時期いましたが(入社ではなく研修段階)、今までいた4社とは全然違っていてびっくりしましたね。
まず社員がまるで今までと違う文化圏の人でして、もちろん今までの4社にあった「見て覚えろ」という雰囲気は見かけなかったですし、一番目立ったのが上下関係の緩さですね。
今までの4社だと部下には平気で「お前」呼びしていましたが、このベンチャー企業だとそんなことはなく、逆に上司が部下に敬語を使うこともありましたし、部下が上司にフランクに接することもありましたからね。
一応研修段階で辞めてしまい、理由は入社後たまたま客先常駐だと発覚したためですが、それでも人間関係は本当に文句なしで「やっと時代遅れの会社から抜け出せる!」と思ったので、客先常駐でなければまず続けていました。
以上の経験からしても、時代遅れな会社から抜け出すにはIT・WEB業界への転職をぜひお勧めします。
この辺については詳しくは下記にて、私がWEB業界に行ってみた体験談について紹介していますので、こちらも合わせてどうぞ。
ということで、今回は以上です。