仕事をしていると、いちいち無駄な作業で消耗したことも多いかと思います。
私自身もそうでして、これまで日系の老舗企業で複数社働いてきたのですが、同じく消耗してきました。
一番無駄だったのが出社です。会社にとって経費の圧迫になるのはもちろん、社員にとって渋滞や通勤距離自体の長さなどで通勤の分だけ時間ロスになりますし、会社から通えるアパートしか住めませんからね。
他にも無駄だったのは、
・経費申請するだけで、課長→部長→総務→社長とハンコを貰わなければならない(それも紙媒体)
・研修が終わった後
・同僚の引っ越しの手伝い
・1日に合計4時間程度も説教
・先方にメールしてから電話で確認など、謎のマナー
と色々ありましたね。
しかも、上述の通り会社の経費を圧迫するので、会社が成長しにくいという意味でも無駄が多い会社は怪しいと言えます。
そして、最後でも解説しますが、私たちができることは環境自体を変えてみることで、それも昔ながらの業界を避けて転職活動するのが根本的と言えますね。
ということで今回は、私がいままで古臭い体質の会社で働いてきて特に目立った無駄な業務5選、および私たち個人ができることについて詳しく解説していきたいと思います。
会社での無駄な業務5選
リモートではなく出社させる
個人的に一番無駄だと感じたのはわざわざ出社させることですね。
昔ならともかく、今だとリモートでもできる仕事も出てきています。
例えば私がやっていた土木設計ですが、設計の仕事は極端に言えばPC1台でもできますし、実際に一時期のリモート勤務で何とか問題なくできたこともあります。
にもかかわらず、私がいた職場だと、アンケートの回答で「出社に戻してほしい」という回答が過半数だったり、酷い場合だと今の新型肺炎の時期にもかかわらずリモートワークする気配すらなかったりしましたね。
そして出社する事の何が無駄かですが、大きく分けて時間ロスと場所的な束縛ですね。
まず前者の「時間ロス」ですが、例えば渋滞とか通勤距離ですね。
私の場合は渋滞も通勤距離の長さも酷かったですが、具体的には片道だけで8kmくらいありましたし、渋滞に関してもどこ通っても車がビクとも動かないくらいビッシリと埋め尽くされていましたから、結果的に片道だけで1時間近くもロスしていました。
そして後者の「場所的な束縛」ですが、要は住むアパートが限られることですね。
私の場合だと、とにかく外からの騒音がカットできる物件に住みたかったのですが、そういうのだとほとんど片道30分かかる物件、あるいは会社に近くても家賃が高すぎる物件の二択になってしまいます。
ということを考えてみても、個人的には通勤が何より無駄な仕事と言えますね。
承認あるいは報告の作業
次は、承認あるいは報告の作業ですね。
まず「承認」ですが、「課長」→「部長」→「社長」という感じで役職ごとに上司のハンコを受けないといけないことで(俗に「スタンプラリー」と呼ばれたりもしますw)、要は何段階も承認してもらわないといけない分、業務スピードが遅くなってしまいます。
私の場合だと、ハンコを貰いにいく時間自体と上司がたまたま不在だった時間とのせいで、経費申請だけで1時間くらいかかったこともありますね。
ちなみに、ハンコを押す上司自身もまるで作業かのようにハンコを押していましたから、それだけ面倒な作業なわけですね。
それから「報告」ですが、何かするたびに報告書を書かされて、それも文章量とかどうでもいいところにまで指摘が入るので、やはり業務効率が落ちます。
私も色々書かされましたが例えば研修報告書でして、まず報告書作成そのもので時間ロスしますし、感想まで書かされるのですが「○○行まで書け」とか「ここの文量を増やせ」と言われて再提出させられますので、研修報告書だけで何時間もかかったこともありますね。
デジタル化しない
3つ目は、デジタル化せず何でも紙ばっかりなところです。
資料送信にしろ、データであればワンクリックでできるところ、紙だと切手を貼る手間やら封筒に入れる手間やらと色々煩雑ですし、データと違って万が一資料に間違いがあったらまた印刷し直さないといけない分、作業が煩雑になります。
例えばクライアントへの納品ですが、当時私は土木設計の仕事をしていたのですが、とにかく紙・紙・紙・・・でしたね。
客先が役所で同じく紙文化だったのもありますが、例えば成果物である設計図と計算書なんて極端な話メール1本でも送ることができますが、実際は10cmくらいの分厚い冊子にして送らないといけなかったです。
その分厚い冊子を作るのに、まず印刷やA3図面を折り畳む作業そのものでも膨大な時間がかかりましたし、印刷した資料が一部でも間違っているとまた印刷して(A3ならまた折り畳んで)やり直さないといけませんでした。
そして最後に、背表紙も印刷してファイルに印刷した資料を挟んでようやく完成、と言う流れです。
体感的には、PC上での成果物作成よりも印刷の方が大変でしたし、印刷と冊子化だけで何日もかかったこともありますね。
というような感じで、デジタル化しないというのは一見どうでもいいことに見えて、実はめちゃくちゃロスが大きかったりします。
社内イベントの強制
4つ目は社内イベントの強制ですね。
もちろん表向きなら自由参加な場合がほとんどだと思います。ところが実際は、参加しないと社内で浮いてしまったり、そもそも飲み会に参加する前提で話が進んだりと、半ば強制参加なことも多いでしょう。
これがもし好きな人と飲みに行ったりするのであればともかく、実際は友達でもない赤の他人と過ごしたり、場合によっては嫌いな上司と強制的に付き合わされたりするわけです。
私も嫌な上司と付き合わされたせいで、本来は高級で美味い料理もあまり美味く感じなくなったこともあります。
そして何より問題なのがプライベートの無駄な圧迫で、要するに自分が望んでいないことに時間を費やしているわけですね。
学校の行事で、合唱コンクールとか壮行会があるたびに時間の無駄すぎてムカついたこともあると思いますが、それと似たようなものです。
これがもし残業代が支給されるのであればともかく、「自由参加」で業務時間に入らないことが多いですから、要はサービス残業を強いられているようなものです。
謎のマナー
そして最後は、謎のマナーがあることです。
もちろん敬語を使うなどの最低限のマナーは必要ですが、無駄が多い会社となると最低限という範囲を超えてとにかく色々細かすぎたりします。
私が遭ってきたのだと、本当に色々ありますが、その一つが飲み会のお酌ですね。
例えば、支店長のグラスを一番最初に注がないといけなかったり、上司のグラスが空になったら注がないといけなかったりしましたね。
他にも、先方にメールしてから電話で確認しないといけない文化、新人が電話応対しないといけない文化もありました。
もっと細かかったやつだと、車のカギを持っている人が前を歩かないといけないというのもありましたね。
というように色々事例を挙げましたが、これらに共通するのは最低限のマナーとかを超えていて、もはや余計な作業が増えてしまっていることです。
最後に:私たち個人はどうすればいいのか
ということで、会社での無駄な仕事5選を紹介していきました。
それでは私たち個人はどうすればいいかですが、それは自分に合わないと感じるなら転職活動することで、それも昔ながらの業界を避けながら進めることですね。
昔ながらの業界と言うのは、(もし働いていたら申し訳ないですが)不動産やメーカー、金融といった昔からある業界がそうです。
まずなぜ転職活動かですが、もし私たちが経営者ならともかく、社員で基本的に会社の方針を変える権限がないので、そもそも環境自体を変えた方が良いからです。
そしてなぜ昔ながらの業界を避けるべきかですが、体質が古い傾向がありそれこそ無駄な業務があったりしますし、それも個々の企業ではなく業界全体で体質が古くなりやすいので、せっかく転職したのにまた似たような環境という事態になる恐れがあるからですね。
ですから、ITやWEBなどの新しい業界に絞って仕事を探すのがお勧めです。
そしてポイントとしては、とにかくスキル重視なところですね。
ネット上で「未経験でもOK!」という話もありますが、それは元々スキルがある状態であればの話で、全く何もない状態だと門前払いだったりします。
ではどうすればその「スキル」を身に付けられるかですが、副業がお勧めですね。
自転車に乗る練習と似ていて、副業であれば実際に手を動かしながら力を身に付けられるからです。
もちろん行こうとしている業界と同じ分野の副業であるのが前提で、ざっくりですがITエンジニアになりたいならプログラミング、WEBマーケティングに就きたいならブログ、といった具合です。
そして、例え未経験だったとしても副業をするだけでも結構違いまして、私の場合だとブログを始めて成果もある程度出すだけで、WEBマーケティングの求人で書類選考が複数社通ったこともあります。
なお、ITやWEBなどの新進気鋭の業界に移りたいのであれば、下記記事でも紹介しているようにデジタル業界に特化した転職サービスを使ってみるのをお勧めします。
他の一般の総合型転職サービスに比べてその業界ばかり探しやすくなりますので、せっかく理不尽で昭和体質な会社から抜け出したのにまた似たような会社に入ってしまった、というリスクを大きく下げられるでしょう。
ちなみに、第二新卒とか20代に特化したものも紹介していますが、これも私のようなゆとり世代の価値観に合った仕事に出会いやすくなると思いますので、併せて上記記事より確認してみて下さい。
ということで、もし無駄が多い会社が嫌で悩んでいるのであれば、
・昔ながらの業界を避けながら転職活動
・副業で、行こうとしている業界のスキルを身に付ける
というのを検討してみてはと思います。
それでは、今回は以上です。