一見すると、緊張感というのは常に持つべきもののような感じがしますし、学校時代とか会社のビジネスマナー研修等でも
「常に緊張感を持ちましょう」
的な意見をよく見かけてきたかと思いますが、実は緊張感というのは常に持つものではありません。
常に持ってしまうと、ストレスが無駄に蓄積するだけでかえって仕事が進みにくくなりますから、常に緊張感を持たされる職場はできるだけ早めに辞めたほうがよいと言えます。
私も、常に緊張感を持つよう強いられる仕事をしたところ、ミスが多くて知識も大半は忘れてしまいましたし、逆に、緊張する必要のないリラックスした状態の方が仕事が捗りましたからね。
ですから今回は、なぜ緊張感のある職場からは逃げるべきかについて具体的に解説していきたいと思います。
緊張感を持たされる職場からは逃げた方が良い理由
緊張というのは常にするものではない
大前提として、緊張というのは一時的にするものであって、常時するものではありません。
動物でいう敵から逃げるときにあくまで一時的にブーストするためであり体力をその瞬間に一気に集中させるためであるため、常時ブーストしてしまうとその分のしわ寄せが来てしまうわけですね。
そして、緊張というのは要するに交感神経の働きが強まるので、免疫力が抑えられたり胃腸の働きが鈍るわけですね。
これがもし一時的にならともかく、常時緊張状態になるとそれこそ体調不良という形でしわ寄せが来る恐れがあります。
いわゆる「現代の仕事のストレス」を引き起こしている状態なわけですね。
私も、建設系の業界にいたことがありますが、毎日のように風邪気味でして、何だか毎日のどに違和感があったり胃がもたれたりしたことがあります。
特に平日の朝とか業務中だと症状が酷かったのですが、家に帰るときや休日になると一気に症状が和らぎました。
そして当時の環境を振り返ってみると、まずオフィスの周りは騒音が酷かったですし、現場作業をやる時だと上司に「安全のために常に気を張れ」と詰められていましたから、常時緊張していたわけです。
ですから、「現代は仕事のストレスが~」と言われますが、常時の緊張こそが「現代の仕事のストレス」の根源じゃね?と思う次第です。
緊張しない方がかえって仕事が進む
そして、緊張すれば気合が入って仕事が進みそうな感じがしますが、実は緊張しない方がかえって仕事が捗ります。
どういうことかと言いますと、先ほどの一時的なブーストが云々という話もそうですが、主要な部分だけでなくて、細かくてどうでもよいところにまで気を張るので、集中力が分散するわけです。
そうして集中力が分散することで、パフォーマンスが落ちるわけですね。
私の場合だと、上司から常に怒鳴られながら作業したことがありまして、本当に動作一つ一つに対して揚げ足を取られてきましたが、動作一つ一つや上司の機嫌に気を取られるせいで、結局はやっていた当時の30%程度(体感)しか仕事の知識が身に付きませんでした。
逆に、優しい上司の下で仕事をしたときの方がむしろ作業が捗りまして、動作一つ一つとか上司の機嫌に気を遣わなくてよい分、仕事のやり方をその日のうちに覚えたこともありますし、予定よりも早く仕事を終わらせたことがありますから。
上司の話以外で、騒音による影響の例もありまして、外がうるさいオフィスの中で働いたときは、外の音にばかり気が取られていて本来の業務に力が入りにくかったですが、静かなオフィスの中で働いてみると、不思議なことに仕事がスタスタ進みましたからね。
というような感じで、常時緊張してしまうと関係ない事にまで気を遣うため、本来の重要な部分への集中力が分散される分、仕事のパフォーマンスに逆に悪影響を与えることになります。
職場全体で体育会系の文化
何より、職場全体で体育会系のような雰囲気がはびこっている証拠でもあります。
要するに、「厳しく育てる」という文化が根付いているわけでもありますから、その一面として緊張感を持たせることにも繋がります。
ということは、氷山の一角と同じで、別の多くの面でも体育会系というか理不尽な面が潜んでいるということにもなります。
少なくとも私の場合はそうでして、当時の職場はまさに運動部か学校のような感じでしたね。
例えば、再雇用社員から「怒鳴った方が覚えるんだよ」と主張されたほか、大声で「はい!」と返事ができるまで何度も言い直しさせられましたから。
あとは、成果を出したかどうかは関係なく、見かけとか形式(労働時間など)を重視する文化もありまして、
でもありますが、仕事自体はきちんとこなしているにもかかわらず、定時で帰ろうとするといきなり上司に呼び止められたこともありましたし、「男なら残業しろ」と主張されたこともありますから。
ですから、緊張感を求められる時点で、それ以外にも体育会系のような理不尽な部分があると言えます。
現場仕事が多い会社だと、特に緊張感がすごい傾向がある
では次の職場に逃げるにあたってですが、私としては現場作業を多く扱っている会社は避けた方がよいです。
例えば測量とか河川の施設点検といったものを扱っている会社がそうでして、もちろん現場を扱っている会社を避けたからといって100%間違いないとは断言できませんが、少なくとも可能性ならかなり下げられるでしょう。
そして現場作業が多い会社のどこがマズいかですが、事故の危険性が常にあるため、まさに常時気を張りつめなければならない上、常に緊張させられるせいか上司が本性を出してパワハラをしてくる恐れがあります。
特に、40代後半~60代など昔の世代の社員ほど豹変する傾向がありまして、私の場合だと、無理やりミスを見つけて揚げ足を取ってくるどころか、ミス自体しなくても威圧的な態度を取ってくることもありましたから。
最悪の場合だと、いきなり蹴られることもありましたね。
しかもさっきの話とは別に、事故の危険性とも隣り合わせですから、二重で緊張が強いられることになります。
ですから、次の職場に逃げる際、現場作業の多い会社は避けた方がよいと言えます。
逆にお勧めなのが、ITやWEBなどの企業文化が新しくなりやすい業界
「緊張感を持たされる職場は辞めるべきだ」と言ってもただ「辞めろ」だけでは言葉足らずかと思いますので、逆にどんな仕事ならお勧めかについても提案しますと、ITやWEBのような企業文化が新しくなりやすい業界(デジタル業界)をお勧めします。
というのも、企業文化が新しいと前述のように体育会系の雰囲気がなくなりやすいので、今回の話のように緊張感を持たされることはなくなりやすいですし、他にもいわゆる「理不尽な上司」というのがいなかったりします。
私も、過去にマッチングサービスを始めているベンチャー企業に入ったことがありますが、まず部下を厳しく育てるとかそういう文化がなくて、ミスをしても怒鳴られず、「ここが悪かったからこういう風に直そう」みたいに諭すような感じで指摘してくれましたからね。
それこそ、今回の話のように常に緊張感を持たされることもなかったです。
という感じで私としては、転職するのであればデジタル業界など企業文化の進んでいる業界に行くべきかと思います。
ちなみに私が実際にWEB業界に行ってみて変化したことについて、下記の記事で紹介していますのでこちらも合わせてどうぞ。
最後に
ということで、緊張感のある職場というのは見切りをつけた方がよいと言えます。
一見すると、緊張感は持った方が良さそうな感じがしますが、本当は逆でして、少なくとも私の場合だとリラックスした雰囲気の方がむしろ仕事がスタスタ進みましたから。
というのも、そもそも緊張というのは一時的に全エネルギーを集中させるために発動させるものであって、常に発動させ続けると機械と同じで身体がおかしくなります。
しかも、常に緊張感を持ち続けるせいで、細かくて本質的でない部分にまで集中力が分散されますから、尚更パフォーマンスに悪影響です。
そして何より、緊張感を持たされる時点で、氷山の一角と同じでその他職場全体においても体育会系な文化でもあると言えますから、別の意味でも逃げるべき環境です。
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もちろんこの記事を書いている私自身が相談に乗りますし、個別でその人に合ったアドバイスが受けられますので、単にこの記事を読むよりもJTCで消耗しない人生に近づくでしょう。
それでは、今回は以上です。