苦手な仕事というと、一見克服した方が能力が上がりそうな気がしますが、私としてはそんなことより向いていることをした方が良いです。
「苦手な仕事」というのは、今回は職種とかではなくて電話応対・議事録作成といった“作業内容”として言及しますが、いずれにしろ例え苦手な分野を“克服”したとしてもまず限界がある一方、向いている分野だとあっという間に伸びることが多いです。
しかしながら、私が今まで色んな会社を見てきた限り、特に老舗企業で企業文化が古い会社ほど苦手な仕事だろうと何でもやらせてくる傾向がありますね。
要は、社員を何でもできる“オールラウンダー”に育てようとする感じですが、まず苦手な仕事を押し付けられるほど苦痛なことなんてありませんし、何より全部完璧な人間になるなんて無理な話です(もしかしたら、ごくまれに例外はあるかもしれませんが)。
ではどんな仕事であれば就くべきかですが、私はITやWEBのような企業文化の進んでいる業界(デジタル業界)をお勧めします。
ちなみに私が実際にWEB業界に行ってみて変化したことについて、下記の記事で紹介していますのでこちらも合わせてどうぞ。
そこで今回は、苦手な業務ばかり押し付けられる場合、克服するのではなく職場自体を辞めるべき理由について詳しく解説したいと思います。
苦手な業務ばかりで辛い場合はそもそも辞めた方が良い理由
無理に苦手なことをするくらいなら、そもそもしない方が良い
一番の理由ですが、無理に苦手なことを克服するよりも、そもそも苦手なこと自体をしない方が良いからですね。
これはスキルアップあるいは生産性の面からしてもそうですが、まず苦手云々はそもそも本人の特性のようなものでありそういう“タイプ”ですから、例えば苦手なものを“克服”してもある程度のレベルにしか到達しません。
私の場合だと、電話応対と会議の議事録作成のような、複数のことに同時に注意を向けないといけない作業がとにかく嫌いです。
まず何か月経ってもミスばかりでよく怒られましたし、議事録作りのせいで会社自体を辞めようと思ったこともありますね。
しかも、苦手とか向いているというのは大抵は相反するものですから、仮に苦手なものを直したとしても、今度は長所が消されることになります。
「長所が消される」というのは、能力がなくなるというより「器用貧乏になってしまう」という意味ですね。
私の場合だと、複数のことに同時に注意を向ける作業はダメな一方、逆に得意だったこととして、PC作業や営業の見積書作成のような一点集中型の作業はそこまで苦痛ではなかったですね。
少し触るだけでその日のうちに覚えてしまう事すらありますし、逆にそのソフトの操作方法を教える側になったこともあります。
今までの話をまとめると、私の場合は電話応対など「複数のことを同時に」ではなく、「一点集中」の方が得意という事が言えますが、「複数のことを同時に」と「一点集中」はまさに真逆です。
よってこの例だと、仮に苦手なことである「複数のことを同時に」を直すとなると、逆に「一点集中が得意」という長所も打ち消されてしまうので、結局「器用貧乏」になる羽目になります。
適材適所を考慮しようとしない職場である
あとは、苦手なことだろうと色々押し付けてくる時点で、適材適所を考慮しようとしない職場であるとも言えます。
その社員の得意不得意を把握しきれていない場合ならともかく、先ほどの電話応対の話のように、何か月経ってもその作業が上手くならずに怒っている時点で、会社や上司は苦手分野を把握しているはずですし。
しかも、今まで計3社を転々としてきた限りですが、特に老舗企業や体質の古い会社ほど、社員を苦手な仕事だろうと何でもできる“万能戦士”にしようとする傾向があるように感じました。
私がいままで見てきて特に顕著だったのが、“新人や若手がするべき仕事”として電話応対や議事録作成、偉い人への雑用をさせてくるのがありました。
あとは、定期的な部署異動もありますね。
私自身は直接の部署異動を経験していませんが似たような経験がありまして、例えば土木設計採用だったはずなのに、雨量観測所の点検など関係ない仕事までやらされたこともあります。
今後も苦手なことをさせられる恐れがある
先ほどの話と繋がりますが、その社員の得意不得意を考慮しようとしないので、今後も苦手なことをさせられる恐れがあります。
上記でも触れましたが、社員を何でもできる“オールラウンダー”にしようとする体制になっており、「○○が苦手というのは甘え」という文化になってしまっているからですね。
例えば先ほどの電話応対一つとっても、私がいた職場では苦手な業務だろうと何でもやらせる体制だったせいか、
「電話応対ができないのは社会人ではない」
というような雰囲気がありました。
電話応対はできた方が良いのは確かですが、あくまで当時の職場のメインの仕事は全然別の内容でしたし、事務職でもあるまいので電話応対が多少下手でも問題なかったはずです。
むしろ、メインの業務内容ができた方が尚更重要にもかかわらず、電話応対だろうと何でもできないといけないというのは、何か違うなと思いました。もちろん、電話応対に限らず似たようなことが色々ありました。
最大の問題は、これからも苦手なことをさせられる恐れがあることでして、1年とか2年ならともかく、もはやそういう会社の体制ですから、その会社に居る限り何十年も嫌いな仕事をさせられると思った方が良いです。
最後に:苦手な仕事ばかりやらされるのが嫌なら、IT・WEB業界がお勧め
以上、苦手な仕事ばかりをやらされる会社はどうして辞めてしまった方が良いかについて解説しました。
ただ、辞めると言っても、次にどんな会社に移ればいいのかが気になると思いますので、最後に転職するためのポイントについて解説したいと思います。
結論からですが、いわゆる老舗企業や昔からある業界(建設、メーカー等)は避けた方が良いです。
私の経験上、老舗や建設やメーカーのような昔からある業界だと、企業文化が古くなりやすいので、例えば苦手なものは克服すべき、苦手なものだろうと苦労するのが美徳だとしていることが殆どです。
私自身も今まで3社を転々としてきましたが、苦手なことだろうと押し付けてくる会社に限って、建設関連や商社など、どこも共通して老舗企業や昔からある業界でしたからね。
では逆にどんな会社であれば就くべきかですが、私としてはITやWEBのようなデジタル業界をお勧めしますね。
先ほどとは逆に体質が新しくなりやすいので、今の若者の価値観にあった企業文化になりやすいからです。
よって、例えば苦手なものだろうと苦労して克服するべき、といったこともなくなると思います。
もちろん、ITやWEBの業界でも例外もあるかもしれませんが、それでも昭和な会社の割合は遥かに少なくなると思いますので、まずはIT系やWEB系を狙ってみると良いです。
この辺については詳しくは下記にて、私がWEB業界に行ってみた体験談について紹介していますので、こちらも合わせてどうぞ。
それでは、今回は以上です。