夜勤と言うと、
・「体壊しそう・・・」
というイメージがある一方、
・「割増賃金が出るから、金持ちになれそう!」
という意見もあると思います。
ところが、結論から言うと、何が何でも昼勤務を優先するべきだと思います。
私の場合、給料が割増されるのを上回るようにしてデメリットが大きかったですね。
しかも「割増」といっても、25%程度です。
仮に時給1万円くれるのであればやっても構わないですが、一定の倍率を掛けるわけなので、仮に元々の時給が低いと、高い倍率を掛けようが絶対的な数値は知れています。
ちなみに、私は深夜“残業”をしたことがありますが、計算したところ、残業+深夜の割増(それぞれが25%なので合わせて50%)にもかかわらず、時給2千円を超えません。
一方、体調に関しては大ダメージを食らいましたし、夜勤の次の日は体がガタつきかけました。
という事で今回は、夜勤をやったことがない、かつ「夜勤なんて大したことないだろう」とお考えの方に向けて、
・夜勤したことで遭ったヤバい目
・夜勤の仕事を避ける方法
について解説したいと思います。
当時は散々ひどい目に遭ってきましたので、警告の意味を兼ねてお話しします。
【事例】夜勤をしてみたところ体壊すだけだった話
私の事例:大学時代のアルバイト
私自身の事例から紹介しますと、まずは大学生の時に棚卸のアルバイトをしたことがあります。
そして、夜の9時あたりから翌日の朝の6時あたりまで(休憩は含む)働いてきましたが、作業中がとにかく眠いです・・・
店の商品を数えているとき、寝落ちしそうになりましたし、頭が働かないので身体がうまく動かなかったことまであります。(一応、カウントに大きなミスはありませんでしたが)
しかもシフトが不安定で、毎日一定の時間に起きるわけではないため、深夜に活動する日もあれば昼に起きている日もあります。
ですから、1週間程度続けているだけで身体がフラフラしてきたことがあり、アルバイトを辞めようと検討したことまであります。
私の事例:建設コンサルタント
次は、現在働いている建設コンサルタントです。
この記事を執筆した日(2021年11月下旬)のつい一昨日と昨日、交通量調査をやったことがありますが、これも身体がガタつきかけました。
作業時間は(移動を含めて)18時から翌日の8時まででしたが、前述のアルバイトと違ってそこまで眠くはありませんでした。
周りが車の音でうるさかったのと、職場の人や一般市民から見える状態だったのがあり、緊張して頭が冴えていました。
ところが、私と他の社員を合わせて3人でその現場で調査していましたが、そのうち一人が作業中に寝そうになっていて、たびたび通行車両を数え忘れていたので、声をかけて気づかせていました。
そして、最も地獄だったのは作業後です。翌日の8時に帰社しましたが、とにかく倦怠感がひどくて、歩くとフラつきかけたことがあります。
しかも、自宅に帰った後に昼寝をしましたが、気が付いたら4時間以上寝ていたのに、寝足りませんでしたし、精神的にもかなり負荷がかかってしまい、気持ちのほとんどは、感情自体が生まれないか絶望感の二択しかありませんでした。
家族の事例:工場勤務
最後は家族の事例で、家族は過去に品質管理のパート勤務をしたことがあります。(後ほど退職しましたが)
私とは違って、なんと毎日夜勤でした。
まず外から見て明らかにおかしくなっていて、うつ病になりかけているような様子でした。
動作や話し方に覇気がなくなっている+少し苛ついているような感じでしたし、家を出発する1時間前くらいだと、ずっと布団を纏っていて「今日も会社に行きたくない・・・」などと苦痛を訴えていました。
また家族本人の話によると、「昼に寝ようとしても、とにかく寝付けない」と言っていましたね。
まあ、そもそも人間である以上、日光があると目が覚めてしまうでしょうし、無理やり昼に寝て夜に起きようとすると生活リズムを崩しかねません。
なおこの出来事は、私が大学生でアルバイトを探していた頃でしたが、他にも
・「夜勤は選んではダメ」
・「人間は昼に起きるべき」
と熱く忠告していましたね。
一応、パートなのに(深夜“残業”も含めて)月収で30万円くらい稼げたそうで、今までで最も稼げたと言っていましたし、私自身にとって予想外でした。
正社員の私ですら、(ボーナスを除いて)月30万円稼いだ時なんて、前の会社の繁忙期のうちたった1~2か月くらいですから。
それでも、夜勤は個人的に割が合わないと感じておりまして、たまにしか夜勤をやっていない私ですら身体がフラつきかけたのに、家族だと毎日夜勤ですので、一歩間違えると精神障害になりかねなかったと思います。
夜勤の仕事を避ける方法
「そんなこと言ったって、夜勤の求人ばっかりだけど」という方へ、私が考える夜勤を避ける方法を紹介したいと思います。
大前提として人手不足でない会社を選ぶことですが、その他に注意していただきたい点は、深夜でも稼働しているかどうかです。
例えばタクシー運転手ですね。
タクシーの場合、終電を逃した利用者もいるでしょうし、当然ながら常にタクシーが使える状態でないといけません。
そのため、夜だろうと働いている運転手がいることになります。
さらに問題なのが隔日勤務で、かつて一時的にタクシー業界への転職をしようと検討したことがありますが、ほとんどの求人が昼勤務→夜勤務→休み→昼勤務・・・といった具合で、見るからに不規則そうな時間の求人ばかりでした。
少なくとも、昼のみ勤務の求人は、ほぼ見つかりませんでした。
他に、特に建設コンサルに入ろうとしている方向けですが、現場仕事を積極的に扱っている会社です。
特に交通量調査の場合、(仕事量云々の問題ではなく)その時間帯での交通量を調査することになりますので、もし夜間の交通量を調査することになった場合、必然的に夜勤が発生します。
あとは、橋梁点検・測量など調査系の仕事の場合も、道路占有許可等の関係で、その時間帯での調査をすることになります。
よって、私が働いている会社のように、時には深夜に橋梁点検をすることもあります。
ですから、夜勤を避けるのであれば、本当に設計のみを扱っている建設コンサル会社を選んだほうが、外れくじが少ないかと思います。
なお、共通するのは、どちらも人手不足云々ではなく夜中だろうと稼働している点だと考えます。
したがって、
・大前提として人手不足ではない
・昼間にしか稼働しない業界
の2点を意識しながら仕事探しをしていただければと思います。
最後に:昼勤務を極力最優先にすること!
やはり、見かけの給料に惑わされずに、昼勤務を最優先にして選ぶべきだと考えます。
上記の家族のように、パートでさえ月収30万円ももらえるとなると、一見夜勤は魅力的に感じますが、それ以上に身体がおかしくなるというデメリットが上回っていました。
個人的には、労働基準法で夜勤を禁止するか、時給を最低1万円にしてほしいです。
何よりも身体が資本ですから、夜勤をするとどんどんその資本が破壊されるので、何年も稼ぐのはまず無理でしょう。
しかも治療費がかかるとなると、せっかく稼いだ給料も消し飛ぶどころか赤字にすらなりかねません。
稼いだ額が全て消し飛んで、身体面でも一生その病気を持つとなると、稼いだ意味がないです。
ですから時給1万円であればともかく、その「時給」が多くても1.5倍程度ですし、それなら昼勤務にした方がかえって貯金しやすいですね。
それでは、今回は以上となります。