一時的な繁忙期ならともかく、残業が当たり前な雰囲気だとマジで消耗しますよね。
ちなみに私の場合だと、
「みんな残業しているから君もやれよ」
「若いし、男なら残業しろ」
「最低でも一日1時間はやれ」
としつこく言われたことも。
そして結論からですが、残業が当たり前な雰囲気な会社からは逃げるべきですね。
部署異動をすればいいという話ではなくて、大抵は社風そのものの問題ですからね。
では残業を美徳としている環境から抜け出すにはどうすれば良いかですが、IT・WEB業界をお勧めします。
ちなみに私が実際にWEB業界に行ってみて変化したことについて、下記の記事で紹介していますのでこちらも合わせてどうぞ。
そこで今回は、残業が当たり前な雰囲気の会社は辞めるべき理由について詳しく解説していきたいと思います。
みんな残業で帰りにくい雰囲気の会社からは逃げるべき理由4つ
成果ではなく労働時間が目的となってしまっている
残業をさせてくる会社と言うのは、(少なくとも結果的には)成果を上げるのではなく作業時間そのものを目的としていることが多いです。
その証拠に、「定時内にできるだけ成果を上げろ」と詰められたことはほとんどないですよね?
冒頭でもありましたが、私の場合だと
「最低でも一日1時間はやれ」
「男は残業しろ」
と言われることもよくありましたし、酷い場合だと
「会社に居るだけでもいいから、毎日1時間は残れ」
というようなことを言われることもありましたね。
ちなみに、もちろん仕事自体は問題なく成果を出しており、自分が受け持った業務を工期より早く終わらせたことすらあるにもかかわらず、そういう成果には目すらくれていませんでしたし。
というように、そもそも評価対象が成果のはずが労働時間となってしまい、会社側にとっては作業時間さえ長ければ何でもいいというように思っていることが多いです。
となると労働者にとっては、短時間ですごい成果を出そうが、インセンティブどころか懲罰にすらなりますから、仕事を早く終わらせず時間ばかり長くしようとしてしまうわけです。
その結果、昨今問題となっている長時間労働の原因にもつながるわけですし、会社にとっても業績が効率よく上げられない原因となります。
上記のように長時間労働=美徳という環境から抜け出すには、ITやWEBなど新進気鋭の業界に行くのをお勧めします。
例えば外資系のIT企業やITベンチャー企業だと、残業=無能の証という話があると思いますが、そんな感じで企業文化が進んでいる場合が多いです。
ちなみに私が実際にWEB業界に行ってみて変化したことについて、下記の記事で紹介していますのでこちらも合わせてどうぞ。
部署云々ではなく会社全体の問題
そして、一見部署異動すれば何とかなりそうですが、実は会社全体の問題と言えますから、部署異動では厳しいです。
特に昭和の雰囲気の業界だと、上層部や経営者レベルで古い体質の傾向にありますから、傘下である現場にまで影響が及びます。
例えば、私が働いていた建設コンサルも2社ともに昭和な雰囲気で、紙・ハンコ文化はもちろん、メールを送ったら電話でいちいち報告しなければなりませんでしたし、飲み会でも上司のグラスが空になったら注がなければならないと、色々なしきたりがありましたね。
これが一社だけならともかく2社ともに似たような雰囲気でしたから、業界レベルで昭和時代の雰囲気ということが伺えます。
となると、残業についてまで「昭和の雰囲気」という事が言え、それこそ根性の長時間労働ばかりを称賛する文化があるということが分かります。
ですから、その部署などと言う問題ではなく、会社全体でそのような文化となっているということが言えます。
ずっと残業が酷いと、それなりの理由がある
これがもし、その時だけ忙しくて残業が発生するのであればともかく、年がら年中残業ばかりだとそれなりの理由があります。
それこそ考え方が古い昭和の業界というのもある他、人員配置か経営のやり方が間違っているというのも残業が常態化する原因ですね。
よく「人手不足だから長時間労働が深刻」という意見も見かけますが、私としては、人手不足それ自体より、人員配置とか会社の運営方法等が間違っているから人手不足が起きると思っています。
私が働いていた会社でも人手不足になりつつありましたが、(社長ではないので実情は詳しく分かりませんが)例えば掲載している求人を見てみても休みが少なすぎるので、「こりゃぁ人が集まらないだろ」と感じましたし、受注した業務の内容を見てみても、長時間の現場作業や夜勤まで伴うなど、明らかに社員を忙しくさせるような内容のものが多かったです。
しかも、2022年現在では1~2月時点で退職者数はすでに6人に達していましたし、前の年では1年で10人退職していましたから。
その社員にも色々事情はあるでしょうけれど、私の経験からするとこの辞めた人数は明らかに多すぎですので、会社自体の経営方法が大きくかかわっていることが伺えます。
長時間労働は健康にも財布にも悪い
そして何より、長時間労働は健康にもお財布にも悪影響を及ぼします。
まず健康についてであれば分かりやすいでしょう。純粋に、労働時間の長さそのものでストレスがかかったり、睡眠時間が削られたりしますからね。
ところがもう一つ要因がありまして、労働で溜まったストレスを発散するために、暴飲暴食や酒タバコに手を出してしまうわけですね。
暴飲暴食をすれば美味しい物をたくさん食べられて気分はいいですし、酒やたばこについても、やはり一時的に気分がハイになるでしょう。
ただ、ご存知かもしれませんが暴飲暴食および酒やたばこは身体に悪い上、ストレス発散のために常習化せざるをえないのですから最悪な状態です。もはや、我慢すればいいという域を超えていて、その根本をなくさない限り、またリバウンドします。
よく生活習慣病が問題になっていますが、そもそも長時間労働をなくせばほとんど解決できるでしょう。
また後者の財布への悪影響ですが、先ほどの飲食(ここでは外食)やたばこというのは割高なことが多いですから、家計を無駄に圧迫することになります。
まず飲食については、外食に行くと料理1品につき700円を超えていることが多いですし、たばこについても今でさえ一箱の値段が高いのに、年々高くなっていますよね?
ところが、前述のように毎日ストレスを浴びていますし、そのストレスを発散させるべくそういう割高なものに手を出さざるを得ないわけです。
我慢をすればいいという話ではなく、欲求レベルで支配されているようなものですから、割高だろうとどんどん出費することになってしまいます。
ちなみに私の場合だと、一時期はレストランやコンビニの揚げ物で毎日飲食していましたから、当時の食費は月に5~6万円もかかっていましたね。
以上のような流れで、健康だけでなくお財布にまで悪影響を及ぼしてしまいます。
帰りづらい職場から抜け出したい人へ:IT・WEB業界がお勧め
ということで、もし今の職場が帰りづらい職場であれば、そもそも環境を変えた方が良いです。
部署というより会社レベルでそういう文化になっているわけですし、あくまで私の経験ですが、会社に相談しても、塩対応されるだけで動いてくれなかったり「それは君のやる気がないだけだ」と済まされたりすることが殆どです。
特に、この「やる気がない」というのは、一見正しく見えて反論しにくいのが厄介ですからね。
と考えると、やはり転職をして環境を変えることが根本的です。
では具体的にどんな環境に移ればいいかですが、私はIT・WEBのようなデジタル業界をお勧めします。
IT・WEB業界に行くメリット
デジタル業界であれば、会社の文化が新しいことが多いですので、例えば残業=頑張っている、などの古い価値観がなかったりします。
例えば、外資系のIT企業とかで残業=無能という話を耳にしますよね?
もちろん例外もありますが、私の経験的にも後述の古い業界やいわゆるJTCの方が圧倒的に残業=美徳という考えが強いですから、私としてはデジタル業界に入るべきですね。
一方、古い業界やいわゆるJTCは避けた方が良いです。
古い業界というのは、私が勤めていた建設関係の業界とかメーカー、公務員、インフラ、金融など「お堅い業界」がそうです。
そしてJTCや古い業界の方がいわゆる「昭和体質」になりやすくて、それこそ残業=美徳という文化にもなりやすいです。(もちろん例外もあります)
私自身も残業が美徳な会社に何社か居たことがありますが、全てJTCか古い業界でした。
あとは、年齢が高い社員の割合が多い会社も危なくて、まさに「昭和時代」を生き抜いてきた人たちばかり集まっているので、会社全体でも体質が古くなりやすいです。
この辺については詳しくは下記にて、私がWEB業界に行ってみた体験談について紹介していますので、こちらも合わせてどうぞ。
補足:面接や会社説明会でも聞いてみる
なお、業界を見分けるだけであれば比較的簡単ですが、古い世代の社員が多いかどうかは入社してみないといまいち分かりにくいかと思います。
そこで、面接か会社説明会で直接聞き出してみるのもよいです。
もちろん「ジジイはどれくらいいますか?」は論外ですが、例えば、「御社は全体的にベテランの方が多いですか?」というようにオブラートに包みつつ聞き出します。
何より、そこの社員に聞いた方がより確実に情報を聞き出せますからね。
ちなみに私も面接の逆質問でやってみましたが、まず採用担当に嫌な顔はされませんでしたし、実際に入社してみても、大体ですが本当に教えてもらった通りの社員構成でしたから。
逆質問のネタにもなりますので、積極的に聞いてみるとよいでしょう。
それでは、今回は以上です。