仕事選びでブラックかどうかなら良く気にするかもしれませんが、通勤に関しては
「どうでもいいや〜♪」
「っていうかあまり気にしてないし」
となってしまいがちでしょう。
ネットを見ても、ブラックかどうかではなくて通勤の利便性について言及された記事はほとんど見かけませんし。
ところが、通勤のストレスというのは意外とバカに出来ません。
極端に言えばホワイト企業だろうが、(全てとは言えませんが)大半はブチ壊しになります。
というのも、ただでさえ通勤で無駄が生じているのに、移動時間が長ければ長いほど、その分サービス残業を強いられているようなものですし、単純に駐 車場が遠いのはストレスです。
まだ、普通に残業をしたほうがマシです。
ですから、駐車場が遠いのは、会社選びの際に見逃してはいけない点ですし、会社見学の段階で絶対に把握すべきだと言えます。
ちなみに目安的には、信号を待つ時間も全て含んで、最長でも数分で移動できなければかなり地獄です。
ということで今回は、なぜ駐車場が遠い職場は避けるべきかについて、私の実体験から分かったことを交えて解説していきたいと思います。
従業員駐車場が遠い会社は避けるべき理由
歩く時間分だけ早く出社しなければならない
まず、単純に歩く時間分だけ早く出社しなければならなくなります。
これのどこが問題かと言いますと、まず遅刻ギリギリになったときに大きな足かせになります。
自宅から駐車場までに着く時間はある程度コントロールできても、駐車場から職場まで歩く時間はほぼ一定ですから、この歩く時間というのが強制的に加算されます。
私の場合だと、駐車場から職場まで10分近くかかりましたから、どんなに早く駐車場に着いたとしても、それとは別にこの10分弱というのがプラスされる計算です。
ですから、万が一「駐車場までに」着くのがギリギリになってしまった場合、遅刻は確定です。
また、駐車場が信号をまたいで職場の反対側にあるとさらにやばいです。絵が下手ですが、下の図のような感じでまたいでいる場合はマズいです。
青信号ならともかく赤信号になると、強制的に待たされますから、結果的に移動時間も長引きます。
特に大通りを挟んで向こう側に駐車場があると地獄で、大通りを渡る方の赤信号だと大体数分も待たされます。この「数分も」というのが大したことがないようでかなり大きいです。
そもそも通勤というのは分単位を争うスピード勝負で、1分でもロスするとかなりダメージが大きいですし、渋滞と同じで赤信号で強制的に止められると尚更無駄が生まれます。
体感的には、1分ロスするだけでその3倍ものダメージが生じるってところでしょうか。
以上のように、駐車場が遠いと、まず純粋に移動時間分だけロスが生じます。
備品運びに困る
私の場合だと支店勤務でしたので、本社から道具を取り寄せることもありましたが、これまた職場から駐車場までの移動時間でロスが発生するわけです。
ただでさえ本社に取りに行くのに時間を使うのに、これとは別に駐車場へ向かう時間が加わりますから。
一応、拘束されているので時給が発生するだけマシですが、問題点の一つは、荷物を取りに行っている間に、自分が担当している業務がストップしてしまうことです。
仮に、前述のように職場から駐車場まで歩く時間を10分とすると、駐車場への往復だけで、2倍の20分も無駄が生まれます。
20分もあれば、かなり担当業務も進むでしょうし、この「20分」というのはもちろん1回当たりですから、1日に何回も本社へ荷物を取りに行ったらさらに無駄が増えます。
その結果、長時間労働まで発生することもあります。
もう一つの問題点は、机など重い荷物を運ぶときに非常に大変なことです。
車を職場の近くには止められませんので、机などの何十kgもの物体を、例えば10分間持ち歩くことになります。
しかも、通常は一回では全て持ち運ぶことはできませんから、結果的にド重たい物体を車に持ち込んでは職場に帰って、というのを何度も繰り返すことになります。
そうすると、まず全身が筋肉痛になりますし、時期によっては汗だくになりますから、重労働が強いられます。
駐車場が遠いというのは、時間だけでなく体力においてまで無駄が生じるのです。
満員電車や渋滞と同じく精神衛生上マズい
満員電車か渋滞に嵌ったことがある方なら分かるかもしれませんが、そもそも移動時間が長いほどイライラしがちです。
「遅刻するかもしれない」という不安もありますが、自分ではなく他のせいで遅刻しそうになる時ほど腹が立つことはありません。
駐車場の遠さに関しても同様で、「職場まで歩く必要がある」という「他の要因」がありますから、出社するたびにストレスになるでしょう。
酷い場合だと、通勤途中でそのままバックレたくなります。(もっとも、無断で会社を辞めるのはお勧めできませんが)
そして何より、仕事のパフォーマンスに影響が出てしまいます。
出社するだけで1日の精神的エネルギーの大半がロスするため、本業でミスが多くなったり、我々が嫌いな残業が増えたりすることにも繋がりかねません。
昼休みが実質短くなる
駐車場が遠いと、昼休みが短くなったのと同じになります。
出勤時とは違って、駐車場からの往復の時間がかかりますから、歩く時間分のロスが2倍になる計算です。
前述のように歩く時間を10分とすると、往復だけで20分かかる計算でして、昼休みを1時間とすると実質40分にまで短縮されますから結構痛いです。
しかも外食に行く場合、先ほどとは別にレストランへの移動時間もかかりますから、楽しいはずの食事の時間ですら、せかせかした時間となります。
私の場合だと、トイレ休憩ができる、あるいはスマホを弄れるのは料理が来るまでの間のみで、それ以降は食事中ですらゆっくり味わっている暇がありませんし、食事が終わった瞬間に代金を払って店から飛び出していました。
以上のようなスケジュールでないと午後に間に合いませんし、もはや食事ですら「仕事」です。
さらに、帰り道が渋滞していると地獄で、どんなに早く店を出たとしても、必ず駐車場から歩かなければならない分、ギリギリ遅刻しそうになります。
最後に:会社の周辺の下調べも入念に
ということで、駐車場が遠い職場はなぜダメなのかについて解説していきました。
冒頭でも申し上げた通り、目安的には、信号待ちも何もかも含んで、最長でも数分で職場に行けなければ、その駐車場は遠すぎです。
なお、
【車通勤はしんどいだけ】車が必要な職場は絶対に避けるべき理由
でも解説していますが、そもそも車通勤が必要な職場自体を避ければ全て解決です。
ただ、どうしても車が必要な場合、会社の周辺環境の下調べは入念にするべきです。
面接か会社見学の段階で目視したり教えてもらったりすることができると思いますので、死んでも忘れないようにしておきたいです。
駐車場に限らず、会社の周辺環境というのは、意外と仕事のストレスへの影響が大きいですから。
私の場合、駐車場の遠さと渋滞のせいで、通勤途中で「私、今日限りで辞めますね。」と会社に連絡したくなったこともあります。
そして何より、こんなのを30年も40年も繰り返したいと思えるでしょうか?
毎朝、通勤だけで精神的にクタクタになった状態で、自分の席に座るのを繰り返すのですよ?
まず間違いなく、数十年後にはストレスで覇気のないおじさんになるでしょう。
というのはやや大袈裟ですが、それだけ駐車場の遠さとか通勤の利便性というのは軽視できません。
最後に一つヒントですが、仕事を探すときはできるだけ転職エージェントが良いです。
というのも、まず一つはホワイトな待遇の求人が集まりやすいからです。私も使ってみて分かったのですが、見るからにブラックな待遇の求人(例:年間休日が100日もない 等)を探す方が難しかったです。
どういうことかですが、そもそも民間の求人媒体であり求人を出すのに手数料がかかるので、逆に言えば手数料が払えるだけのしっかりした会社が集まりやすいです。
そしてもう一つですが、転職サポートが手厚い分、選考も通りやすくなりますし、転職活動が上手く行くかどうかの不安もなくなります。
これも私が使ってみて分かったことですが、まず今の経験やスキルを振り返ってみてどう対策すれば転職できそうかを細かくアドバイスしてくれましたし、応募書類の添削や面接対策もありまして、例えば今まで気づかなかった自分の悪い癖についても教えてくれました。
ということから、仕事を探すときはできれば転職エージェントを使った方が良いわけですね。
ということで今回は以上となります。