特に転職の場合、就活とは違って求人の給与にある程度の幅がある事が普通でしょうし、逆にはっきりと〇〇万円とのみ決まっていることの方が少ないかと思います。
ところがいくら幅があるとはいえ、たまに異様に幅が大きかったりすることもありますね。
私が見つけたものだと、ボーナスの上限が800万円を超えていて下限でも300万円を超えている求人がありました。
そうすると、上記のように大抵は給与の最大値が大きいのでつい飛びつきそうになりがちですが、結論から言いますと、求人での給料の幅が広い会社は避けるべきだと言えます。
先ほどのボーナスが凄い求人ですが、さらに深く調べてみたところ新規営業だと判明しましたからね。
しかも、「こんなもの騙されるもんか」と思うこともあるかもしれませんが、実際に出会ってみると意外と飛びつきたくなりますし私も興味を持ってしまいましたから、それこそ美味しい話には裏があるという気持ちを持たないといけません。
そこで今回は、給与に大きすぎる幅がある求人は避けるべき理由について詳しく解説していきたいと思います。
給与に大きすぎる幅がある求人は避けた方がよい理由
営業職、それも新規営業の恐れあり
まずは、営業職でそれも新規営業の恐れがあるからですね。
そもそも新規営業だと歩合制の仕事が多いですから、そりゃ多く稼いでいる営業マンがいれば上限が高くなるよね?という話です。
特に、求人か面接で「新規」「開拓」といったワードが出ると尚更新規営業の可能性大です。
もちろん新規営業が全てダメとは言いませんが、よく耳にするように「新規」なので飛び込み営業だったりノルマが厳しかったりとストレスが多くなりがちです。
私の場合だとまさに飛び込み営業だと判明したことがありまして、冒頭のようにボーナスが高すぎる求人の面接を受けたことがありますが、面接で「これから○○県を開拓しようとしているんだよ」というようなことを言われました。
ここで「じゃあ新規営業じゃなくてルート営業はどうなの?」という話も出そうですが、これは例外もあると思いますが、ルート営業で歩合制の仕事だと少ないですね。
ですので、歩合制で給料の幅が広い求人というのは大抵は新規営業だと思えばよいでしょう。
新規開拓はとにかくどんどんと新しい客先と契約していくことが目的で、それに伴う契約数や売上の増加も分かりやすいので歩合という形で評価しやすいですが、ルート営業の場合は既存顧客が相手なので、どちらかというと信頼関係を維持する方向であり歩合という形では評価しにくいです。
少なくとも私の経験上、既存顧客をメインに商売する会社に複数社いましたが、どれも就業規則や求人に「営業職には歩合が出る」とは書いてありませんでしたから、年収幅が広い求人というのはルート営業ではなく新規営業で歩合制ということが大半と言えます。
実際に上限の額がもらえる可能性は低い
年収幅が広い求人だと特に上限がめちゃくちゃ高いことが多いですが、実際は入社しても上限の額まで給料が増える可能性が低いです。
例えば上記の歩合制の営業職ですが、もちろんトップセールスなら上限の額通りにもらえるでしょうけれど、営業は営業でも新規営業が大半ですからそれ以前にノルマの厳しさとか営業先(客先)による門前払いが心配ということも多いと思います。
特に、営業職自体がはじめて、あるいは(私を含めて)コミュ障の自覚があって営業が絶望的に嫌いな場合だと、給与欄で提示されている額の下限額(場合によってはそれ以下)しかもらえない可能性が大きいわけですね。
あるいは、たまたま業績が良かったという理由もあり得ます。
特に、その年の業績が良かった場合、給与の上限額が特に大きくなります。
これはハローワークと面接で言われたことですが、冒頭のようにボーナスが異様に高い求人について、「ボーナスが数百万ですが、さすがに高すぎると思いますが」というような質問をしたところ、やっぱり「その年の業績がたまたま良かった」と返答がありましたから。
しかしながら、業績の場合にしろずっとその業績をキープしているとは限りませんので、どちらにしても実際に上限額がもらえる可能性は低いでしょう。
給与の最高値で好待遇に見せている可能性大
そして何より、給与の最高値でもって好待遇に見せている可能性が大きいです。
もちろん本当に好待遇の場合もあるかもですが、美味しい話には裏があるのと同じですね。
給与にかぎらず異様に好待遇に見せているということはそういう理由があることが大半で、それだけ人が集まりにくい理由があるわけです。
例えば私の場合だと、上記のように実は新規営業だと判明した求人がありますね。
前述のように、トップセールスであれば当然歩合で稼げて上限の給料も高くなるわけですから。
ところがその分、ノルマの厳しさもありますし何よりいきなり知らない客先に売り込むわけですから門前払いのリスクもあるわけですね。
それが精神的に耐えられるならともかく、大半の場合は(私も含めて)すぐ投げ出したくなると思います。
しかもその新規営業だった求人の会社も、カフェで面接していましたしなんと応募者のメール内容が漏洩したりしていましたから、少し怖かったですね。
もちろんこれはあくまで個人の事例ですし、異様に好待遇に見える会社全てが怪しいとは断言できませんが、それでも好待遇に見えるということはそれなりの応募者が来ない理由があるわけですね。
特に上記の私が受けていた会社だと、新規営業でどちらかというと誰でもいいから来て欲しいというようなスタンスのようでしたから。
最後に:求人での給料の幅が広い会社は避けるべき
ということで、給料の幅があまりにも広すぎる会社は避けるべきだと言えます。
色々書いてきましたが、情報商材詐欺と同じで何より美味しい話には裏があるわけですね。
と解説していくと「給料が高すぎ?そんなもん騙されるもんか!!」と思いがちですが、それが実際に甘い話に出会ってみると意外と釣られてしまいがちですよね。
私自身がまさにそういうことがありまして、例えば冒頭のようにボーナスが年間で最大800万円を超えていて、月収も最大30万円もらえると書かれている求人を見た時だと、「これが本当だったらすげえ金持ちになるじゃん・・・!」と思ったこともあります。
しかし実情を暴いてみると、実は新規営業だったり手当で月収を膨らませていたりすることが多いですから、給料があまりにも幅が広すぎる求人を見つけた場合はその求人は避ける、あるいは疑うべきだと言えます。
それでは、今回は以上となります。