学校でも会社でもたいていは土日祝日が休み、というのが一般的なイメージですが、中には土曜日出勤の会社までありますね。
あるいは、今の職場が土曜日出勤で、
・「土曜出勤があるとか頭おかしい」
・「ウチは月一土曜出勤あってつらい」
・「ウチは祝日のある週の土曜日は出勤だ、もう意味不明」
こんな感じの感情を抱いているのではないでしょうか。
ちなみに私も上のような経験をしましたが、場合によっては妥協してしまいがちでしょう。
結論からですが、土曜出勤がある時点で、その職場には入社してはなりません。私としては、最低でも土日祝休みを推奨します。
基本的には、何であろうと、土曜出勤があるだけでその職場は避けるべきです。
土曜出勤があるかどうかというのは、どちらかというともはや「ゼロか1か」という問題です。
月に一回でもあると、たとえ代わりに祝日が休みで「完全週休2日制」だったとしても、給料が多少多く見えても、幸福度は大きく低下します。
私の体感だと、月どころか年に1回あるだけで3〜4割は幸福度が下がりますね。
そこで今回は、なぜ土曜出勤ありの職場は絶対に入社してはならないのかについて解説したいと思います。
また「もう土曜出勤の会社に入ってしまっているよ」という人のためにも、後半で土曜出勤の会社の見分け方についても解説します。
本記事を読めば、これ以上土曜出勤に悩まされることは減り、あるいは騙されてまた土曜出勤の会社に入るリスクも低減できます。
土曜出勤のある会社は想像以上にしんどい理由
大抵は、年間を通した休日も少ない
多くの場合、一年を通した全体の休みの日が少なくなります。
もちろん、土日祝日休みではなくて代わりに月火祝日休みなど、休みの曜日が違う場合もありますが、少なくとも私が知る限り、休日自体が少なかったです。
大体、マシな方でも年間120日を下回りますし、酷い場合だと100日前後かそれ以下の場合すらあります。
ですから、まず純粋にプライベートがなくなりますね。
純粋に、数値的に自由な時間が減りますから、家でネット記事を漁って楽しんだり家族とプチ旅行する時間も少なくなります。
私の場合だと、週末は仕事で疲れ過ぎて、ほとんど昼寝+食事+風呂に入るだけのこともありましたし、それだけ時間がありませんでした。
そしてもっと酷いことに、年間休日が少ないと、同じ給料でも働く日が増えてしまい、「お得」とは正反対となります。
要は、時給が下がってしまい利益効率が悪いです。
私の場合だと、前の会社はきちんと土日祝日休みだったものの、今の会社は土曜出勤あり+年間休日も少ないですが、月給は両者共に同じくらいですので、残業代の時給が今の会社の方が安いです。
ですから、もし残業を押し付けられた場合、自由な時間をより安く買い叩かれますし、同じ残業代を得るには、より私生活を犠牲にしなければなりません。
有給の本来のメリットがない
有給休暇ですが、本来のメリットがなくなります。
どういうことかと言いますと、出勤日である土曜日を、ほぼ10日全ての有給を使って埋めてやっと「土日祝日休み」となります。
となると残りの有給がほぼゼロになりますから、平日に休むことができなくなります。
私の場合、有給取得義務化の関係もあって10日のうち5日分、土曜日に充てられていましたが、それでも全ての土曜日に休めるようになったわけではありませんし、残りの5日で他の土曜日も休もうとしてやっと「土日祝日休み」になるかどうかの計算です。
そうすると、もはや残りがほぼゼロの計算ですので、平日に休めるという本来の醍醐味がないですし、平日に休んで役所の手続きをしようにも、そもそも残りの有給がないですから、仕方なく土曜出勤を受け入れていましたね。
もはや、有給の本来の意味がなくなっているようなものです。
平日と休日の悪いところだけ取ったようなもの
土曜出勤となると、平日と休日の悪いところだけ取ったようなものになります。
まず、普通に土日祝日休みであれば、他のサービスは休業でも自分自身もフリーなのでまだ許せるものですが、土曜出勤だと、自分自身はそのまま働かなくてはなりません。
といっても言い方が分かりにくいかと思いますので例を挙げますと、まず役所手続きですね。
住所変更の手続きをしようにも、土曜なので役所は閉まっています。
あとはATMも同様で、現金を下ろそうにも土曜日は開いていないか、開いていても時間帯がかなり限られていますし大抵は就業時間と被っています。
これがもし自分自身も休みならともかく、自分は平日同様に出勤日ですから、週末の「自分自身も休み」というメリットが打ち消されています。
あと、職場の近くに建設現場や採石場がある場合、平日通りそのままうるさいです。
建設関係の業者が土曜日も稼働している場合が多いですからね。
これもまたもし自分が休みであればその日の分だけ騒音被害は避けられます。
しかし土曜出勤ありだと、平日の分とは別に、純粋にうるさい環境に縛りつけられる時間が追加されます。
私の場合だと、職場の近くに採石場があってダンプカーも至近距離で行き来していますが、土曜日も採石場が稼働していますから、ダンプカーによる騒音は平日通り酷いままです。
もはや拷問にさらに上乗せされたような拷問ですね。
役所は閉まっているわ、建設現場や採石場周辺はそのままうるさいわと、土曜出勤は週末のメリットだけ消し飛ばしたようなものです。
そもそも土曜日に仕事なんてしたくないよね?という話
感情論っぽい話ですが、そもそも週末なのに仕事に行きたいの?という話ですね。
多くの場合は休みたいはずです。
そして私の考えですが、土曜出勤があるかどうかによる幸福度の変化は、ゼロか1かの問題です。
要は、月に一回でも土曜出勤があると、一気にプライベートが減ったように感じるわけですね。
私の体感上、月どころか年に1回でもあると、幸福度は3〜4割低下します。
学校時代の部活で、土曜日とか日曜日に部活があると、例えその日は半日だけでも、月に一回でも入っていると全然休んだ気にはならなかったでしょう。
もはや、週末が休日なのか学校がある日か分からなくなったのではないでしょうか?
それと同じで、月一回でも土曜出勤があると、実際の日数以上にせかせかしたような感じになりますし、週末は週末として平日と完全に分かれていないというだけで、幸福度あるいは「休んだような気持ち」は一気に低下します。
土曜出勤は頭おかしいという人へ:見分ける方法
ということで、土曜出勤に引っかからないための見分け方ですが、まず年間休日120日を1日でも下回る会社は避けて下さい。
ホワイトな仕事に就くには、年間休日が最低でも120日は必要である理由!
でも解説していますが、なぜ120日かと言いますと、年間の土日祝日の日数を全て足し合わせると120日だからです。
となると、もし土日祝日とは別に夏季休暇などの大型連休も欲しい場合、120日後半は必要です。
といってもまあ、125日は超えれば結構休めるでしょう。私も125日を超える会社で働いたことがありますが、1週間程度の大型連休は年に3回ありましたし、結構ぬくぬくでした。
そして、四捨五入して120日、ではなくて、1日たりとも下回らずに120日以上を条件として下さい。
というのも私は、休みの日が115日であり、「四捨五入して120日」の会社で働いていましたが、数日下回っているだけで、せっかく祝日があるのに代わりに土曜日が仕事、という事態になりますから。
ですから、120日は絶対条件、できれば120日後半を条件として会社を探して下さい。
あと、これから入ろうとしている会社が営業日カレンダーをホームページ等で公開している場合、そのカレンダーでもある程度見分けられます。
もちろん、カレンダー上では休業日でも、営業日のための準備などで稼働している=勤務日という可能性はあります。
しかし、少なくとも営業日が勤務日というのは確実に分かりきっていることですし、だったら働く側からすれば、営業日は少ない方がいいよね?という話です。
最後に
ということで、土曜出勤がある職場は選んではならない理由、および土曜出勤のある職場の見分け方について解説していきました。
冒頭でもお話ししましたが、土曜出勤というのは日数というより、ゼロか1かの問題ですね。
要は、例えば月あるいは年に一回でもあると、それだけで頭の中が仕事まみれになりやすく、もはや週末というのがプライベートなのか仕事なのか分からなくなります。
ですから、土曜出勤の回数が例え少なく見えても、そもそも精神が休まらず、土曜出勤があるというだけで幸福度は一気に低下します。
極論、例え職場の人間関係が良かったり、多少額面の月給がよく見えてたりしても、全てブチ壊しになります。
したがって、入ろうとしている会社が土曜出勤ありの時点で即撤退すべきですし、土曜出勤ありかどうか不明な場合、その会社の年間休日が最低120日あれば、100%とは言いませんが、かなり避けられるでしょう。
最後に一つヒントですが、仕事を探すときはできるだけ転職エージェントが良いです。
まず一つですが、ホワイトな待遇の求人が集まりやすいからですね。私も使ってみて分かったのですが、見るからにブラックな待遇の求人(例:年間休日が100日もない 等)を探す方が難しかったです。
どういうことかですが、そもそも民間の求人媒体であり求人を出すのに手数料がかかるので、逆に言えば手数料が払えるだけのしっかりした会社が集まりやすいです。
そしてもう一つですが、転職サポートが手厚い分、選考も通りやすくなりますし、転職活動が上手く行くかどうかの不安もなくなります。
これも私が使ってみて分かったことですが、まず今の経験やスキルを振り返ってみてどう対策すれば転職できそうかを細かくアドバイスしてくれましたし、応募書類の添削や面接対策もありまして、例えば今まで気づかなかった自分の悪い癖についても教えてくれました。
ということから、仕事を探すときはできれば転職エージェントを使った方が良いわけですね。
それでは、今回は以上となります。