会社で働いていると
・「今の会社で毎日8時間働くのが嫌」
・「なんか学校みたいだし辞めたいな」
という悩みも出てくるかもしれませんし、場合によっては辞めたくなるでしょう。
ネットでもよく「会社を辞めてよかった」という意見が見られますし、私も実際に仕事を辞めてみたところ、今まであった人間関係もリセットされるなどのメリットもありました。
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ところが私が経験する限り、今の会社の方が悪かったことも少なくはなく、給料が下がったり休みが減ったりしたこともあります。
ですから会社を辞めるのであれば、良い面だけでなく悪い面・リスクにも目を向けた方がよいと感じました。
今回は、会社を2年未満で退職したことがある私が、会社が嫌で仕方なく退職しようか検討している方に向けて、
・会社を辞めたときにデメリットだった事
・後悔するのを防ぐための予防策
について解説していきます。
仕事を辞めて後悔したこと
経歴に傷がついた
最初に、経歴に傷がついたことですね。
純粋に会社を辞めたという事実が残りますし、働いた年数が短いと転職先によっては面接で不利になるでしょう。(うちの会社もすぐに辞めるのか、と思われる可能性があります。)
私がまさに会社をすぐ辞めてしまった例で、2年もしないうちに前の会社を退職してしまいました。
正確には、退職する前の3か月のうちに仕事を探していましたが、書類選考や面接のときに1年と半年程度で仕事を辞めますなんて、恥ずかしくて言いにくかったです。
待遇が悪くなった
一番大きかったことですが、待遇が悪くなりました。
まず給料の月々の総支給ですが、家賃手当が下がった分、1万円程度下がりました。
前の会社の家賃手当の方が多かったですし、毎月3万円超の定額支給でした。一方今の会社の場合、家賃の半分しか支給されず、現在の家賃が5万円程度ですので、半分の2.5万円程度しか支給されていません。
基本給が少し上がった分、家賃手当の低下が相殺されているものの、それでも総支給が今の会社の方が1万円程度下がってしまいました。
「たった1万円??」と思えるかもしれませんが、割と大きいと感じていまして、何よりも例えば22万円と23万円とで、1万円下がっただけでまるで階級・位が下がったような感じがしますし、逆に1万円でも多ければもう少し豪華なアパートにも住めるでしょう。
次はボーナスですが、これもやはり1か月分下がってしまいました。
「たったの1か月分だけ??」と思われるかもしれませんが、言い方を変えると、年収が基本給1か月分下がったと考えると、少し痛いでしょう。
そして何より、休みの日が120日を下回ってしまったのがきついです。
今の会社は115日程度で、「四捨五入すれば120日じゃん?」とお考えかもしれませんが、この5日というのが割と大きくて、私の場合ですと土曜日なのに出勤日になっていることもあります。
どういうことかといいますと、その週に祝日があると、代わりに土曜日が出勤日になるので、“完全週休二日制”となっています。
しかし、そもそも3連休が楽しめない上、同じ週二日休みでも今日休みかと思いきやすぐ明日が仕事なのが、精神面での苦痛としてかなり違います。
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やたら現場(屋外)仕事ばかりやらされる
これは本当に個別の事例ですが、私の場合は建設コンサルに転職し、現場の仕事がかなりやらされるようになりました。
建設コンサルといっても、私が経験する限りですと、本当に“コンサル会社”で、内業(デスクワーク)がメインの会社と、もはや“点検会社”で、測量や橋梁点検、交通量調査など現場の作業も多く扱っている会社とがありました。
完全に好みの問題だと思いますが、私個人としてどちらかというと、デスクワークの方が好きですね。
というのも私にとって、現場作業だと心身ともに本当にすごい負荷がかかるからです。
何よりも嫌いなのが、上司によっては現場作業が始まった途端に本性を現して怒鳴ったり、横柄な態度を取られたりすることです。
もちろん、現場作業はケガと隣り合わせでもあるので、確かにはっきりと危険を教えるべきです。
ただ上記の場合だと、その「危険を教える」範囲を超えているように感じていまして、例えば周りの一般市民に聞こえる状態で「発達障害か!?」などと罵倒されたり、わざと怒鳴る隙を見つけようとされたりしたこともあります。
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あと最近ですと交通量調査をしてきましたが、調査の時間帯の関係で(移動時間は含みますが)夜中の3時頃から夜中の10時頃まで仕事をやらされたこともあり、前日の夜は心配すぎて眠れませんでした。
もっと小さい会社へ転職
最後は、規模がもっと小さい会社に転職してしまったことです。
大企業から中小企業への転職の方が簡単だと言われていますが、だからといって怠慢ではなく、私の場合は地元で働きたいという理由で、あえて地方特化の中小企業にしました。
ただ、前の会社よりもその地域にのみ特化している(=市場?が小さい)のか、やはり今の会社の方が、売上がケタが一つ小さいですし従業員数も半分以下です。
ですから、最初の待遇の項目と被りますが、まず総支給もボーナスも下がりました。
また資金も限られているのか、前の会社よりもリモートワークに消極的で、一部の役職者はリモートなのに、我々一般社員は出社していました。
さらに、(失礼ですが)オフィスもややショボく、本社オフィスでさえ簡単な鉄骨造?の建物で、外の騒音も窓を閉めても丸聞こえです。しかも支店のオフィスだと、なんとアパートの一室まで借りている支店まであります・・・
以上が、より小さい会社に転職してしまって感じたデメリットです。
こうやって後悔を予防すること!
それでは、会社を辞める・辞めようと検討する際に気を付けていただきたいことについて解説します。
それは、できれば収入がある状態で転職活動することですね。
理由は、勢いで辞める、あるいは勢いで入社してしまう、という事態を防ぐためです。
単に感情任せに転職してしまった場合、ただでさえ退職というリスクのある行為をしているのに、焦ったがためにその会社が合わなくなって結局また辞めてしまう恐れがあります。
私も転職活動当時は、入社前の時点で休みの日が年に120日を下回っていると分かっているにもかかわらず、勢いで入社してしまったことがありますが、根本原因はやはり収入を確保できていなかったことだと思います。
正確にはまだ会社に在籍しており、3か月後に退職すると前の会社に伝えたあとに転職活動を始めましたが、それでも3か月後には給料が入らなくなるため、深く検討する余裕を確保できませんでした。
ですから、よく「感情任せで転職するな」という意見もあると思いますが、そういう感情任せでの転職を避けるためには、やはりできる限り経済的余裕を持った状態で仕事を探した方がよいと言えます。
それでは今回は以上となります。