こんにちは、えぃです!
短期離職というと、
・「正社員には二度と戻れないかもしれない」
・「一生負け組」
といったイメージがあるかもしれません。
実際に私も、転職活動当時は新型肺炎が蔓延していましたし、面接を受けても祈られて(=不合格)ばかりで、フリーターかニートしかないかと絶望したこともありました。
しかもこのご時世ですし、フリーターになるとしても60代まで稼げるかどうか疑問でした。
ところが、私の場合は転職活動を始めてから3か月以内に、正社員かつ(少なくとも)ブラックではない会社の内定が得られました。
では、具体的になぜ人生終わりにまで至らなかったのか、今回は入社後2年未満で転職した私が過去の体験を振り返りたいと思います。
短期離職しても詰んだわけではなかった理由
似ている業界へ転職したから
何よりも大きかったと思いますが、業種が似ている会社へ転職したことです。
「【初めての転職】転職の面接はどんな感じ?知らないとマズい点も!」の前半でも解説していますが、就活とは違って転職の場合は「何ができるか」重視の印象です。
したがって、何らかのスキルや資格がないとアピールできないでしょう。よく未経験業界への転職の方が難しいと言われるのもこれが原因だと考えられます。
転職活動当時、私も求人を漁っていたところ、募集要項を見ると
・実務経験が○年以上
・○○士必須
などと記されている場合が大半でした。
また面接を受けてみたところ、本当に経験ばかり聞かれることが多かったですね。
例えばプラント会社ですと、「プラント関係の仕事の経験はないの?」と問われたことがありますし、今働いている建設コンサルタントですと、当時は惜しそうに「水道分野の資格があれば一発採用だけどなぁ」とコメントされたこともあります。
逆に未経験業界にも応募してみたところ、関連するスキル等がなかったため、面接でもいまいち当たり障りのない事しか言えませんでしたし、結果もほぼ全滅でした。
一方似たような業界であれば、当然ですが前職での業務実績が多少なりともあります。
前述の建設コンサルタントの例ですが、前述のように水道分野の資格はなかったものの、「御社では水道設計を扱っているので、前職での水道設計の経験が活かせると思う」とアピールすることができました。
もちろん志望動機など他の要因もありましたが、実際に内定も得られたことから、やはり転職先で活かせるスキル等があったのがそれなりに影響していたと考えます。
2年近くは働いたから
二つ目は、短期離職とはいえ、2年近くは働いたからだと思います。
まず、例えば数か月働いて辞めてしまうと、企業から「ちょっと気に入らないことがあるとすぐ辞めるのでは?」と判断される恐れがあります
ただ今回の場合、1年8か月は会社に在籍していたため、面接官にとっては慎重に退職するかどうか悩んでいたように見えたというのがあるでしょう。(ただし、この勤務期間の長さについては主原因ではなくあくまで+α程度に影響した感じでした。)
他に、前述と被りますが2年弱は働いたため少しは実績が積めたというのがあると思います。
私の場合ですと、前の会社は建設コンサルタントで、受ける案件の納期はたいてい数か月~半年でしたので、実際に数件分の実績を積むことができました。
確かに特別すごいとは言えませんが、少なくとも面接で話すネタ程度にはなったと思います。
よくネットで「会社が辛いならすぐ辞めろ」という意見がありますが、あまりにもブラックで精神病になりかねないような場合を除き、多少何となく自分に合わない程度であれば、個人的には(3年は長すぎでしょうけれど)年単位は様子見した方がよいと感じました。
20代だったから
3つ目は、20代の時に転職活動をやっていたからだと考えます。
20代前半で転職活動を始めましたので、企業側も自社への染めやすさも評価ポイントにしていたでしょう。
転職エージェントを使っていましたが、実際に「若いからその分選考に有利ですね」と言われたことがあります。
ところが、20代前半であるにもかかわらず、特に未経験業界への選考が全滅でしたので、あくまで+α程度の影響だったと思います。
もっと言いますと、年齢が若いというのは、私にとってはどちらかというとマイナスをゼロに戻すような印象でしたので、30代で転職活動をしていたら尚更難しくなっていただろうと思います。
会社を辞めずに仕事を探したから
最後は、会社を辞めずに仕事を探していたのがあります。
給料が入ってくる状態ですので、慎重に仕事選びをすることができました。
転職サイト等で求人を探していると、
・年間休日が100日未満
・インセンティブ制度があるようだが、いまいち内容が曖昧
といったように、見るからにブラック企業のような求人も多く見つかりました。
その状態で、もし収入がない状態で転職活動をやっていたら、まず「なんでもいいや」と飛びついてしまい、今頃は週末も仕事で毎日夜中まで(場合によっては深夜)働いていたかもしれません・・・
他に、入社試験においても、退職してから応募したわけではないですし、少なくとも企業側に「この応募者に何か問題があるから、会社を辞めさせられたかな?」とは思われず、「ちょっと面接で話を聞いてみよう」と書類選考を通過させてくれたと考えております。
最後に:辞めるのであれば、感情任せに辞めないこと
まず前提ですが、短期離職であっても何でも転職に成功できるわけではなく、例えば退職年齢が30代後半(関連するスキルや実績が多ければまた別だと思います)だったり、入社後3か月程度で辞めてしまったりすると、それらの点だけで見る限り難しくなると思いますので注意が必要です。
ただ、どうしても辞めるのであれば、単に感情任せで辞めるのは避けたほうがよいです。
そのためには、まずできるだけ収入がある状態で仕事を探すことです。
理由としては、前述の通り、前職を辞めたはいいものの今度は収入がない状態になるので、「金さえ入ればブラック企業でもなんでもいいや」と衝動的に入社する恐れがあるからです。
次は、今の職場のどこが不満なのかを言語化レベルで特定することです。
そもそも転職する目的は、より望む職場に入る事のはずなのに、単に違う会社に行くことだけが目的となってしまいます。こうなると上記と似てしまいますが、「今の会社さえおさらばできれば、ブラック企業だろうとなんだっていいや」となってしまう恐れもあります。
恥ずかしながら、私も転職活動のはじめの頃は、この「どこが不満なのか」を特定できていなくて反省しています。
以上から、感情任せでの退職を避けることができれば、私は仮に短期離職だったとしてもリスクがより抑えられると考えます。
それでは、今回は以上となります。